12月24日午後、全日本空輸(ANA/NH)の60代男性機長が航空法で乗務時に携帯を義務づけられているライセンス一式を、自宅に置き忘れたまま乗務していたことが発覚した。この影響で、後続便2便に欠航や遅れが生じた。
ANAによると、機長は羽田を午後3時に出発した福岡行きNH259便(ボーイング767-300ER型機、登録記号JA607A)に乗務していたが、運航中に不携帯が発覚。機長が会社に連絡を入れ、同じ機材で運航予定だった福岡発伊丹行きNH428便と伊丹発仙台行きNH739便の合わせて2便に影響が出た。
このうち、福岡午後5時50分発予定のNH428便は交代要員を手配できず欠航。伊丹午後7時45分発予定のNH739便の出発が14分遅れた。NH259便には乗客217人(幼児4人含む)が乗っており、NH428便は129人の予約が入っていた。NH739便は別の機材(767-300ER、JA610A)を手配し、乗客93人(幼児1人含む)を乗せ午後7時59分に伊丹を出発した。
航空法では、パイロットは乗務時に操縦免許(航空従事者技能証明)と、体が乗務に支障のない状態であることを示す「航空身体検査証明」を携帯することを義務づけている。航空会社では、パイロットが乗務前にこれらのライセンス一式を携帯していることを確認しており、ANAでは乗務前に不携帯が発覚しなかった原因を調査している。
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全日本空輸
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