旧日本エアシステム(JAS)が1996年4月1日に就航させた日本航空(JAL、9201)の旧マクドネル・ダグラス(現ボーイング)MD-90型機が、きょう3月30日で17年間の運航に幕を閉じる。羽田発の最終便となった広島行きJL1613便は、昼ごろから生じた遅延の影響で、定刻より24分遅い午後5時54分に羽田を出発した。
予約は定員150席が満席だったが、当日のキャンセルが発生。乗客は143人だった。出発時には駐機場から整備士をはじめ、大勢のJAL社員が羽田発最後となった広島行きのMD-90を見送った。
JALによると最終運航日とあって、目的地に到着後に機内で客室乗務員と記念撮影する人や、機内を写真に残す人が多く、運航で遅延回復を行っても、再度遅延が生じているという。
羽田第1ターミナル屋上の展望デッキにも多くの航空ファンが集まり、一眼レフや携帯電話のカメラで羽田発最終便の姿を残していた。
1613便は広島に予定より20分遅れの午後7時20分に到着予定。運航最終便となる羽田行きJL1614便は広島を定刻より25分遅れの午後8時5分に出発する見込み。
MD-90の退役により、旧ダグラス社が製造した機体は日本の空から姿を消す。
関連リンク
日本航空
特集・MD-90 JALパイロットと整備士が振り返る最後のダグラス機
・後編「最初の1年は砂漠に置いていました」
・前編「東日本大震災で活躍してくれた」
MD-90関連記事
・“ドラえもんの手”もさようなら JAL有志がMD-90記念セレモニー
・最終便に乗れなかった人のためのJAL MD-90写真特集(後編)
・最終便に乗れなかった人のためのJAL MD-90写真特集(前編)
・JAL、広島空港でMD-90退役イベント 30日夜
・17年間ありがとう! JALがMD-90に特別塗装 最終便予約は満席
・日航の鶴丸MD-90、雨の羽田から初便出発
・鶴丸MD-90、23日から運航 日航、引退前最後の化粧直しで