エアバスは現地時間2月26日、飛行テスト用A350 XWB初号機(MSN1)の主翼が完成したと発表した。地上試験の次の段階に移行する。初飛行は2013年半ばの予定。
機体は最終組立ラインから屋外試験を行うステーション18へ移された。機体は主翼端のウィングレットや胴体下部のフェアリング・パネル、メインギア(主脚)扉の取り付けが完了し、機体構造としては完成している。
初号機は最近、ラダーやエレベーター、エルロン、主翼スポイラー、主脚の出し入れなど、可動部分の安定性試験を含む一連の屋内試験を終えている。今後は燃料タンクの密閉性や機体内部の燃料給送機能、胴体の圧力試験、無線装置の試験などが行われる。
A350 XWBファミリーは3機種で構成。長距離路線を飛行でき、航続距離は最大1万5580キロ(8500海里)。座席数は標準の3クラス仕様でA350-800が270席、A350-900が314席、A350-1000は350席となる。