エアバスは現地時間2月7日、今年後半の初飛行を目指すA350 XWB型機に搭載するエンジン、ロールス・ロイス製トレントXWB(Trent XWB)の型式証明を欧州航空安全局(EASA)から取得したと発表した。ドイツ・ケルンのEASAでロールス・ロイスに証明書が手渡された。
型式証明の取得は飛行に必要となる耐空性の要件を満たしたことを示す。今回の型式証明はA350-800とA350-900に対するもので、A350-1000用の高推力型は現在開発が行われている。
EASAからの型式証明取得により、今年後半に予定されている飛行テスト用A350 XWB初号機(MSN1)を使った初飛行の実現が近づいた。トレントXWBは2012年2月からA380に搭載して試験飛行を行っている。
A350 XWBファミリーは3機種で構成。長距離路線を飛行でき、航続距離は最大1万5580キロ(8500海里)。座席数は標準の3クラス仕様でA350-800が270席、A350-900が314席、A350-1000は350席となる。就航は14年の予定。現在の確定受注は35の顧客から617機となっている。
関連リンク
Rolls-Royce
Airbus
エアバス・ジャパン
・エアバス、航空機価格を3.6%値上げ A380は363.5億円
・飛行テスト用A350 XWB初号機、主要部分の組立完了