米国家運輸安全委員会(NTSB)は現地時間1月29日、同7日にボストンで起きた日本航空(JAL、9201)のボーイング787型機(登録番号JA829J)のバッテリー火災の調査について、目視での調査から電子顕微鏡によるセルの検査や元素分析へ移行したと発表した。
精密検査により、飛行中の損傷や製造上の欠陥などの可能性を探る。テスト内容には、バッテリーの性能劣化の兆候を発見するための機械・電気的なテストが含まれている。
NTSBでは、機体に搭載されていた2つのフライトレコーダー(DFDR)のデータ分析についても、引き続き行っていく。
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