エアバスは現地時間5月25日、ANAホールディングス(ANAHD、9202)傘下の全日本空輸(ANA/NH)向けA380型機の初号機が、仏トゥールーズの最終組立工場で翼の取り付けが完了したと発表した。今後はエンジンの取り付けや、コックピット内の仕上げを進め、電力系統や油圧、空調などのテストを実施する。
ANAHDは、A380の新造機を3機発注済み。「空飛ぶウミガメ」の意味を持つ「FLYING HONU(フライング・ホヌ)」と名付けられ、2019年春をめどに成田-ホノルル線へ投入する。
3機はそれぞれウミガメをモチーフにデザイン。ハワイの空と海、夕陽をイメージした特別塗装とし、青(ANAブルー)と深緑(エメラルドグリーン)、オレンジ(サンセットオレンジ)に仕上げる。
座席数は4クラス520席で、ANAのホノルル線では初のファーストクラスを設定。日本で初となるドアを装備した個室型シートを導入する。エコノミーの一部には、ベッドのように使える「カウチシート」を設ける。
アッパーデッキ(2階席)には、ファースト8席、ビジネス56席、プレミアムエコノミー73席を設定。メインデッキ(1階席)はすべてエコノミーで、383席を設ける。エコノミーを含む各クラスにバーカウンターを設置し、軽食やドリンクを提供する。
エアバスは今後、年内にも塗装作業を終え、2019年3月に引き渡す見通し。ANAは受領後、パイロットや整備士、グランドハンドリング(地上支援)などの訓練を進め、早ければ1カ月後の4月にも就航するとみられる。
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#hawaii24(ANAの特設サイト)
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