エアバスは現地時間5月15日、TAPポルトガル航空(TAP/TP)に引き渡しを予定しているA330-900neo(試験用登録番号F-WWKM、MSN1819)の初飛行を、4時間32分行ったと発表した。TAPはA330neoのローンチカスタマーの1社で、最初の運航会社となる。
A330neoは、現行のA330-200と同サイズのA330-800neo(標準座席数3クラス257席、最大406席)と、A330-300とサイズが同じA330-900neo(3クラス287席、最大440席)の2機種で構成。ともにA350 XWBの主翼技術を取り入れ、ロールス・ロイス社製新型エンジンのトレント7000と空力特性の改善で、1座席あたりの燃費を改善する。
主翼は従来の60.3メートルから64メートルに大型化。翼端に装備して燃費を改善する「シャークレット」は、A350の技術を取り入れた。客室はA350のものをベースとし、大型化した手荷物収納棚やLED照明などを採用した新内装「エアスペース」を取り入れる。
A330-900neoの飛行試験初号機(登録番号F-WTTN、MSN1795)は、2017年10月19日に初飛行。TAPのA330-900neoは、エアスペースを採用した最初の機体で、エアスペースの試験も同機で行う。エアバスは、今夏にA330-900neoの初納入を予定している。
4月末時点の受注実績によると、A330-900neoの受注は214機。A330-800neoは唯一発注していたハワイアン航空(HAL/HA)がボーイング787-9型機へくら替えしたことで、6機すべてをキャンセル。これにより、2月から受注ゼロが続いている。
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Airbus
エアバス・ジャパン
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