エアライン, ボーイング, 機体, 空港 — 2018年5月14日 12:36 JST

JAL、中長距離LCC参入へ 成田拠点、787で20年夏めど

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 日本航空(JAL/JL、9201)は5月14日、LCCの新会社を設立し、中長距離路線に参入すると発表した。成田空港を拠点とし、2020年3月29日に始まる夏ダイヤをめどにアジアや欧米など、中長距離の国際線の開設する。

新LCCについて説明するJALの赤坂社長(左)と西尾常務=18年5月14日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

新LCCについて説明するJALの赤坂社長=18年5月14日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 新LCCはJALの連結子会社とし、7月に準備会社を設立する。代表者や資本金、商号は今後決定する。

 機材はボーイング787-8型機を2機投入し、アジアや欧米など、中長距離へ展開する。近距離国際線や国内線は、JALが出資しているジェットスター・ジャパン(JJP/GK)を、従来どおり活用する。

 新LCC設立の背景について、JALの赤坂祐二社長は、「お客さまの旅行に対する価値観が多様化している」とし、需要に対応するために参入するとした。新LCCでは「訪日外国人の増加促進を担いたい」との展望を語った。

 LCCはフルサービス航空会社(FSC)と比較し、旅客単価が低くなる。JALの西尾忠男常務は「機材の高稼働や付帯収入などでカバーする」と述べ、貨物スペースも販売するとした。

 787の調達について、新造機を導入するかJAL機を改修するかは、西尾常務は「まさに検討中」と述べるにとどめた。座席数は300席程度となる見通し。また、現段階で長胴型の787−9を導入する可能性について、「入れる予定はない」(西尾常務)と否定した。

 また、FSCであるJALがLCCを設立することについて、赤坂社長は「FSCからの引き算では、うまくいかない」と述べ、新たな発想で事業を展開していく考えを示した。

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