ノルウェーのヴィデロー航空(WIF/WF)は現地時間4月24日、エンブラエルの新型リージョナルジェット機E190-E2を定期便に就航させた。世界初のE190-E2による定期便となった。
初便のベルゲン発トロムソ行きWF622便(E190-E2、登録番号LN-WEA)は、午前7時56分に満席で出発し、午前9時39分に到着した。
ヴィデローはE190-E2を3機確定発注済みで、12機の購入権を有している。座席数は1クラス114席で、年内に2機を受領する見通し。
E190-E2は、次世代機「E2シリーズ」のうち、最初に開発した機種。現行のエンブラエル170(E170)とE175、E190、E195で構成する「Eジェット」の後継機で、E175-E2とE190-E2、E195-E2の3機種で構成する。
メーカー標準座席数は、E190-E2が1クラス106席、2クラス97席。2019年から顧客への引き渡しを計画しているE195-E2が1クラス146席、2クラス120席、2021年に引き渡しを始めるE175-E2は1クラス88席、2クラス80席となる。
エンジンは、三菱航空機が開発を進めているリージョナルジェット機「MRJ」と同じく、低燃費と低騒音を特徴とする米プラット・アンド・ホイットニー(P&W)製GTFエンジンを採用。推力の違いにより、E175-E2がPW1700G、E190-E2とE195-E2がPW1900Gを搭載する。
従来のE190と比べ、燃料消費量が17.3%少ない新型エンジンのほか、新設計の主翼や、整備性を向上させた主脚が特徴。Eジェットと比べた場合、機体を運航できる日数を10年間で15日増やせるほか、パイロットがEジェットから移行する際の訓練期間は2.5日だという。
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