ボーイングは現地時間3月25日(日本時間26日)、787-10型機をシンガポール航空(SIA/SQ)へ米サウスカロライナ州ノースチャールストンで引き渡したと発表した。世界初の定期便はシンガポール-関西線で、5月3日から投入する。
*現地到着と機内の様子はこちら。
787-10による世界初の定期便は、シンガポール発関西行きSQ618便で、午前1時25分に出発し、午前9時5分に到着する。折り返しのシンガポール行きSQ619便は、関空を午前10時55分に出発し、午後4時40分に到着する。
787-10は、787ファミリーで3機種目となる超長胴型で、2017年3月31日に飛行試験初号機(登録番号N528ZC)が初飛行に成功。長胴型である787-9の胴体を5.5メートル延長したもので、全長は787最長の68メートルとなり、設計と部品は787-9と95%共通している。最終組立は、米サウスカロライナ州のチャールストン工場で行われている。
シンガポール航空は、787-10を運航する世界初の航空会社で、確定発注は49機。座席数は2クラス337席で、ビジネスクラス36席、エコノミークラス301席となる。
シンガポール-関西線は1日2往復で、どちらもエアバスA330-300型機(2クラス285席:ビジネス30席、エコノミー255席)で運航している。関空を夜に発着するSQ622/623便も、年度内の下期をめどに787-10に変更する。年内には東京と中部、福岡の各路線への導入も予定。東京は、成田路線への投入を軸に検討を進める。
787-10は関西線に続き、5月からシンガポール-パース線にも投入する。シンガポール航空グループでは、LCCのスクート(SCO/TZ)が787-8と787-9を運航しており、世界で初めて787ファミリー全3機種を運航することになる。
日本の航空会社では、全日本空輸(ANA/NH)を傘下に持つANAホールディングス(ANAHD、9202)が、国内線用機材として、787-10を3機発注している。
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シンガポール航空
Boeing
ボーイング・ジャパン
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