名古屋市と中部空港(セントレア)に本社を置くエアアジア・ジャパン(WAJ/DJ)は3月21日、連携協定を締結した。名古屋への観光や交流、ブランドづくりなどで連携していく。
エアアジア・ジャパン(WAJ/DJ)は2017年10月29日に、当初計画より約2年遅れで中部-札幌(新千歳)線を開設。エアバスA320型機(1クラス180席)で、1日2往復運航している。また、エアアジアグループで中距離路線を担うエアアジアX(XAX/D7)のクアラルンプール-中部線が、年内を目標に運航を再開する見通し。中部からの以遠権により、ハワイ路線の開設も検討している。
名古屋市の河村たかし市長は、「中部空港の本社を作ってくれて、どえりゃあ(すごく)ありがたい。名古屋は人情がある街で、やり直しができる街。エアアジアには最大の努力をしたい」と語った。
来日したエアアジアのトニー・フェルナンデス・グループCEO(最高経営責任者)は、「名古屋はクアラルンプール思わせるところがある。クアラルンプールはシンガポールとバンコクの間に位置し、名古屋は東京と大阪の間にある。機内誌やソーシャルメディアを通して、名古屋城など名古屋をプロモーションしていきたい」と抱負を述べた。
両者は今後、名古屋の観光振興を図るとともに、LCCを市民に広く知ってもらい、航空業界に親しみをもってもらうなどの取り組みを進めていく。
協定の締結式は、名古屋市が10年で総事業費約150億円をかけて復元した、名古屋城本丸御殿で行われた。
・「名古屋からハワイ検討」特集・エアアジア トニー・フェルナンデスCEOに聞く(18年3月22日)
・エアアジア・ジャパン、パイロット採用説明会 4都市で開催(18年3月22日)
・エアアジア、787導入へ エアバス一色から転換 フェルナンデスCEOインタビュー(18年3月21日)
・エアアジア・ジャパン、中部−札幌就航 1日2往復(17年10月29日)