エンブラエルの次世代リージョナルジェット機E190-E2が、型式証明を取得した。E190-E2は、次世代機「E2シリーズ」のうち、最初に開発を進めている機種。現行のエンブラエル170(E170)とE175、E190、E195で構成する「Eジェット」の後継機で、E175-E2とE190-E2、E195-E2の3機種で構成する。
エンジンは、三菱航空機が開発を進めているリージョナルジェット機「MRJ」と同じく、低燃費と低騒音を特徴とする米プラット・アンド・ホイットニー(P&W)製GTFエンジンを採用。推力の違いにより、E175-E2がPW1700G、E190-E2とE195-E2がPW1900Gを搭載する。
エンブラエルは2月に開かれたシンガポール航空ショーに、E190-E2の飛行試験機(登録番号PR-ZFU)や客室モックアップを出展。飛行試験機の機首にはトラが描かれ、注目を集めていた。
低燃費や低騒音、大型化した手荷物収納棚といった従来からのアピールポイントに加えて、既存のEジェットの顧客から寄せられた意見を基に、主脚の部品交換やAPU(補助動力装置)へのアクセスパネルを開けやすくするなど、整備にかかる時間を短縮した点をアピールしていた。
本写真特集の前編では、飛行試験機の外観や機内を取り上げる。
*写真は31枚。
*後編はこちら。
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