売上高2兆円、営業利益2500億円、時価総額3兆円、世界主要500都市乗り入れ、国際線旅客の海外販売額比率50%──。JALが2月28日に発表した中期経営計画のローリングプランには、現中計が始まった2017年度の10年後にあたる、2027年度までのグランドデザインが示された。冒頭の数字は、営業利益率10%以上を維持した上で、2027年度までに実現を目指すものだ。
「昨年4月に中期計画を発表した後に、株価が大きく下がったが、アナリストとざっくばらんに話して誤解が解けた」と、植木義晴社長は打ち明ける。「コミュニケーションの大切さを痛感した。これからも数字を伴って発表していきたい」(植木社長)と、グランドデザインで数字に踏み込んだ経緯を説明する。
2018年3月期通期の連結業績見通しは、売上高が1兆3660億円(17年3月期比6.0%増)、営業利益は1660億円(2.5%減)、経常利益は1580億円(4.2%減)、純利益は1210億円(26.3%減)と、増収減益を見込む。中計の最終年度となる2020年度の目標としては、売上高1兆6000億円、営業利益1800億円、EBITDAR3500億円を掲げた。
一方、アジアや北米の航空会社は、日本を経由しない20時間前後の直行便を相次いで発表している。訪日需要は旺盛なものの、成田空港の通過客が2割近く前年を割り込むなど、周辺環境は厳しくなっている。JALはどのように計画を進めていくのだろうか。
—記事の概要—
・路線網はWIN-WINで
・アジア北米接続に懸念材料
・求められる「対応力」
路線網はWIN-WINで
今回のローリングプランでは、機材に関しては大きな動きは見られなかった。2020年度末時点で国際線92機、国内線
これより先は会員の方のみご覧いただけます。
無料会員は、有料記事を月あたり3記事まで無料でご覧いただけます。
有料会員は、すべての有料記事をご覧いただけます。
会員の方はログインしてご覧ください。
ご登録のない方は、無料会員登録すると続きをお読みいただけます。
無料会員として登録後、有料会員登録も希望する方は、会員用ページよりログイン後、有料会員登録をお願い致します。
* 会員には、無料個人会員および有料個人会員、有料法人会員の3種類ございます。
これらの会員になるには、最初に無料会員としての登録が必要です。
購読料はこちらをご覧ください。
* 有料会員と無料会員、非会員の違いは下記の通りです。
・有料会員:会員限定記事を含む全記事を閲覧可能
・無料会員:会員限定記事は月3本まで閲覧可能
・非会員:会員限定記事以外を閲覧可能
* 法人会員登録は、こちらからお問い合わせください。
* 法人の会員登録は有料のみです。