日本航空(JAL/JL、9201)は、鹿児島空港の国内線サクララウンジを3月2日にリニューアルする。ランプシェードに桜島の火山灰を練り込むなど、鹿児島らしさを打ち出した。オープンに先立つ2月27日、報道関係者に公開した。
—記事の概要—
・鹿児島の伝統工芸品展示
・食事なし、ドリンクのみ提供
鹿児島の伝統工芸品展示
インテリアのデザインコンセプトは、「日本のたたずまい」。日本の素材美を活かしながら、現代的にアレンジした空間を用意する。国内線サクララウンジとしては、新千歳、那覇、広島、福岡に次いで5番目のリニューアルとなる。
マイレージサービス「JALマイレージバンク(JMB)」のサファイア会員以上と、上位会員制度「JALグローバルクラブ(JGC)」会員などが利用できる。リニューアルにより旧ラウンジにあったトイレをなくし、居室空間を増加。座席数はおよそ40席から60席近くに増やし、ほぼすべての座席に電源とUSBプラグを備えた。
トイレはラウンジ外にある、空港のものを使用する。JALによると、これまでのトイレは男女兼用で、利用者から改善を求める声があったという。
リニューアルにより、鹿児島の素材や伝統工芸を用いた空間を提供する。入り口には鹿児島・霧島市出身の現代美術家、戸高千世子さんの作品を設置。ドリンクサーバー上部の棚には、薩摩錫器(すずき)、奄美泥染の生地、奄美・龍郷(たつごう)スミ千代柄の生地、沈壽官窯(ちんじゅかんがま)の焼物を飾る。また座席上部には、桜島の火山灰を練り込んだランプシェード12台も設けた。
旧サクララウンジは、2017年11月24日に閉鎖。3カ月で改修を終えた。
食事なし、ドリンクのみ提供
鹿児島空港の新サクララウンジでは、国際線ラウンジなどで提供するカレーなどの食事はなく、ビールやソフトドリンクなどの飲み物のみ用意する。
ビールは従来の一番搾り(キリン)1種類のみから、計4種類に増加。スーパードライ(アサヒ)とプレミアムモルツ(サントリー)、黒ラベル(サッポロ)も提供する。芋焼酎は小鶴くろ、白金乃露、紅はるかの3種類を用意し、うち1種類を提供する。
コーヒーは、これまでのインスタントからドリップ式に変更。食事は用意せず、「あられ」などのおつまみを提供する。
営業時間は、午前6時30分から最終便が出発する午後8時30分ごろまで。
*写真は18枚。
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