全日本空輸(ANA/NH)を傘下に持つANAホールディングス(ANAHD、9202)の片野坂真哉社長は2月23日、2019年春に就航させる総2階建ての超大型機エアバスA380型機について、座席数は「500席を少し超えたところが有力」と語った。
ANAHDはA380の新造機を3機発注済みで、全機を成田-ホノルル線に投入。エンジンはロールス・ロイス製トレント900を選定した。「空飛ぶウミガメ」の意味を持つ「FLYING HONU(フライング・ホヌ)」と名付け、全機が特別塗装となる。
A380のメーカー標準座席数は、4クラス544席。片野坂社長は、これまでA380の座席数について「500席から600席」としてきたが、500席超となる見込み。当初計画通り、ファーストクラスを設ける。ANAグループは、日本で初めてA380を運航する航空会社となる。
ANAのハワイ路線は、成田-ホノルル線が1日2往復と、羽田-ホノルル線が1日1往復の計3往復。このほかに、北米路線で共同事業(JV)を展開しているユナイテッド航空(UAL/UA)の成田-ホノルル線(1日1往復)とコードシェアを行っている。
A380の就航により旅客数が大幅に増えることから、ホノルルのダニエル・K・イノウエ国際空港(旧称ホノルル国際空港)には、ラウンジを新設する。
関連リンク
全日本空輸
・ANAのA380、エコノミーにカウチシート ファーストはドア付き、4クラス520席(18年4月25日)
・ANA、ホノルル空港にラウンジ新設 A380投入、片野坂社長「ハワイに合わせた機内」(17年11月21日)
・ANAのA380、デザインは「空飛ぶウミガメ」 成田-ホノルル19年就航(17年3月6日)
・【スクープ】ANA、A380を成田投入へ 羽田就航見送り、ホノルル線(16年10月24日)
・ANAHD片野坂社長、A380「500から600席で」(16年2月2日)
・ANA、A380にファーストクラス 成田・羽田19年春就航へ(16年1月30日)
・ANA、A380を3機正式発注 ホノルル線に18年度以降(16年1月29日)
・なぜANAはハワイにA380を導入するのか 特集・A380はゲームチェンジャーか(16年1月5日)
・ANAがA380導入!? 特集・スカイマーク”官邸主導”再建(後編)(15年8月6日)