全日本空輸(ANA、9202)は1月9日、午後2時18分に羽田空港を出発した山口宇部行きNH695便(ボーイング787型機、登録番号JA808A、乗客60人乗員8人の68人)で、離陸直後に左メインギア(主脚)のブレーキ制御システムに不具合が生じたことを明らかにした。同機は山口宇部空港に着陸したが、折り返しの羽田行きNH698便が欠航となった。
ANAによると、不具合が表示されたのは左メインギアのブレーキ制御システム4系統のうち1系統。離陸直後にNo.2ブレーキ、降下中に同一系統のNo.6ブレーキに不具合が生じていると表示された。当該機は山口宇部で部品交換を行った後、羽田へ回送した。欠航となった698便の乗客93人は後続便などに乗り換えた。
787のブレーキは電子制御で、油圧制御の777や767とは構造が異なる。ANAによると、今回と同様の不具合は787の運航開始からこれまでに1件報告があったという。
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全日本空輸
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