エアバスは現地時間11月21日、開発中の大型機A350-1000型機が、EASA(欧州航空安全局)とFAA(米国連邦航空局)から型式証明を同時取得したと発表した。初号機は今年末、カタール航空(QTR/QR)に引き渡す。
A350-1000は、3機種あるA350 XWBファミリーで胴体が最長となる長胴型の機体。全長は73.78メートルで、標準型で66.8メートルのA350-900より6.98メートル長い。座席数はメーカー標準仕様で3クラス366席と、A350-900の325席より41席多く、航続距離は7950海里(1万4350キロ)、最大離陸重量は308トンとなる。エンジンは英ロールス・ロイス製トレントXWB-97を搭載する。
3機製造した飛行試験機のうち、初号機(登録番号F-WMIL)は2016年11月24日に初飛行。3機合計で1600時間し、このうち150時間はヴァージン アトランティック航空(VIR/VS)など発注している航空会社と協力し、実際の運航と同様の環境で飛行した。
10月末現在、A350 XWBは858機受注。このうち、A350-1000は12顧客が169機を確定発注している。
日本の航空会社では、日本航空(JAL/JL、9201)がボーイング777型機の後継機として、A350-900とA350-1000を合わせて最大56機導入。確定発注はA350-900が18機、A350-1000が13機の31機で、オプションの残り25機の機種は今後決定する。運航開始は2019年の予定で、777を6年程度で置き換える。A350-1000は長距離国際線用777-300ERの後継となる見通し。
A350 XWBはA350-900とA350-1000のほかに、短胴型のA350-800(3クラス280席)が計画されていたが、見直しにより事実上キャンセルとなっている(関連記事)。
A350-1000
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JAL
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