デルタ航空の747、12月退役　最終便はソウル発デトロイト行き

　デルタ航空（DAL/DL）は現地時間12月17日に、ボーイング747-400型機の定期運航を終了する。最終便はソウル（仁川）発デトロイト行きDL158便となる。

12月17日に定期運航を終了するデルタ航空の747-400＝17年10月30日 PHOTO: Youichi KOKUBO/Aviation Wire

　デトロイト発は12月15日が最終となる。ソウル行きDL159便は午後0時31分にデトロイトを出発し、翌16日に到着。最終便となるデトロイト行きDL158便は、17日に運航する。ソウルを午前11時15分に出発し、同日午前10時14分に到着する。

　翌日からはデルタ社員を対象とした「さよならツアー」に出発する。12月18日はデトロイトからシアトルへ向かい、翌19日はシアトルからアトランタ、20日はアトランタからミネアポリスを巡る。同ツアーは現在も勤務する従業員のほか、退職した元従業員も参加できる。

　その後、年内はチャーター便に投入。2018年1月、アリゾナ州にフェリーフライト（回送）する。

　デルタの747-400は、合併前の旧ノースウエスト航空が1985年10月22日に発注し、初号機（登録番号N661US、機体番号6301）が1989年12月に引き渡された。2008年に両社が合併後はデルタの機材になり、10月30日の時点で6機が残っている。

　初号機は2015年9月9日のホノルル発アトランタ行きDL836便を最後に退役済み。今年3月28日には、アトランタの本社内にあるデルタ航空博物館で公開が始まった。

　日本路線では、10月30日の成田発デトロイト行きDL276便がラストフライトとなった。

　747は、燃油費の高騰や飛行機の技術的な進歩により、世界的に退役が進んでいる。日本では、全日本空輸（ANA/NH）が2014年3月31日に運航した那覇発羽田行きNH126便を最後に、旅客型が全機退役。現在日本国内で運航されている747は、政府専用機と日本貨物航空（NCA/KZ）の貨物型のみ。

　また海外の航空各社も、日本路線への投入を相次いで終了させている。10月のデルタのほか、今年6月にはユナイテッド航空（UAL/UA）がサンフランシスコ－成田線での運航を終了。夏ダイヤが終了する10月28日には、台湾のチャイナエアライン（中華航空、CAL/CI）が台北（桃園）－成田線での運航を終了している。

747最終便の運航スケジュール
DL159 デトロイト（12:31）→ソウル（翌日16:30）運航日：12月15日
DL158 ソウル（11:15）→デトロイト（10:14）運航日：12月17日

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