今年5月に経営破綻したアリタリア-イタリア航空(AZA/AZ)は現地時間10月16日、7者から再建案を受け取ったことを明らかにした。ルフトハンザ ドイツ航空(DLH/LH)をはじめとするルフトハンザグループやイージージェット(EZY/U2)は同日、再建に名乗り出たことをそれぞれ表明した。
アリタリアは、5月2日にイタリア政府へ「特別管理(extraordinary administration)」を申請すると発表。自主再建を断念し事実上経営破綻したが、運航は継続している。
ルフトハンザグループは、アリタリアの国際線や欧州域内、イタリア国内線事業の路線網のうち、一部取得を目指す意向を表明。イージージェットも、一部資産の取得に関心を示した。
現在のアリタリアは、前身のアリタリア航空が2008年に経営破綻。民営化後の2009年に、現在の社名で再スタートした。しかし、その後も再建の道のりは険しく、エティハド航空(ETD/EY)が49%出資する形で2015年1月1日、現在のアリタリア-イタリア航空が発足した。
2015年6月には機体の新デザインが発表され、2016年7月からは新制服が導入されたが、経営状態は好転しなかった。
関連リンク
アリタリア-イタリア航空
ルフトハンザ ドイツ航空
easyJet
・アリタリア航空、事実上の経営破綻 運航は継続(17年5月2日)