三菱重工業(7011)は9月29日、子会社の三菱航空機が開発を進めるリージョナルジェット機「MRJ」の展示施設を、11月30日にオープンすると発表した。県営名古屋空港(小牧)に隣接する最終組立工場に設置する。見学には事前予約が必要で、10月末から受け付ける。
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展示施設「MRJミュージアム」は最終組立工場の5階に新設する展示室で、広さ約1150平方メートル。展示室にはMRJの胴体やエンジンなど実物大模型を設置し、技術開発や生産に関する技術を紹介する。また2階では、実機の製造作業を見学できる。
技術開発では、実物大の客室などを展示。MRJに搭載する、低燃費や低騒音を特長とする米プラット・アンド・ホイットニー製のギヤード・ターボファン・エンジン(GTFエンジン)「PurePower PW1200G」など、先端技術を紹介する。
生産に関する展示では、IT(情報技術)を活用した仮想体験や、実機と同様の部材や素材に触れることで、品質管理を学習する。
開館時間は午前10時から午後5時40分までで、最終入館は午後4時10分。毎週火曜が休館で、祝日やゴールデンウイーク、お盆期間は開館する。年末年始は休館となる。
MRJの最終組立工場は、2016年3月1日に建屋が竣工。愛知県の飛島工場で製造する胴体や主翼、三重県の松坂工場が手掛ける垂直尾翼や水平尾翼などを結合し、機体として完成させる。生産レートは月産10機に対応する。
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三菱航空機
MRJ MUSEUM(三菱重工)
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