ピーチ・アビエーション(APJ/MM)は9月24日、仙台-札幌(新千歳)線を開設し、仙台空港を第3拠点化した。あす25日には台北(桃園)線も就航する。同時に、24日から札幌-福岡線と台北線の運航も始めた。
ピーチは仙台発着1路線目となる関西線を、2013年4月12日に就航。当初1日2往復でスタートし、現在は3往復運航している。札幌線と台北線はこれに続くもので、札幌線は1日2往復、台北線は週4往復運航する。機材はいずれもエアバスA320型機で、座席数は1クラス180席となる。
仙台-札幌線は、札幌行き午前発のMM413便は午前10時に出発し、午前11時15分着。午後発のMM417便は午後2時45分に出発し、午後4時に札幌へ到着する。
仙台行きは札幌を正午と夕方に出発する。正午発のMM414便は午後1時5分着で、夕方発のMM418便は午後5時に出発し、午後6時5分に仙台へ到着する。
台北線の運航日は、月曜と火曜、木曜、土曜。台北行きMM775便は午後4時55分に出発して午後8時着で、仙台行きMM776便は台北を午前11時に出発し、午後3時30分に到着する。同路線は、国内LCCでは初の仙台からの国際線となる。
片道運賃は、札幌線が4290円から、台北線は7580円から設定。就航記念セールとして、札幌線は片道2490円から、台北線は同4390円で、25日午後11時59分まで席数限定で販売する。
仙台空港は2016年7月1日に、国管理空港では初めて民営化された。従来は滑走路などを国、ターミナルビルを自治体などが出資する第三セクターのビル会社が運営してきたが、仙台空港では管制とCIQ(税関・出入国管理・検疫)を除き民営化。現在は東急グループが54%を出資する、仙台国際空港会社が運営している。
24日に仙台空港で開かれた就航記念式典には、ピーチの井上慎一CEO(最高経営責任者)と仙台国際空港会社の岩井卓也社長、宮城県の村井嘉浩知事が出席した。
井上CEOは、「2013年に開かれた仙台空港の600万人・5万トン実現サポーター会議で、村井知事から『ピーチが拠点化するにはどうしたら良いか』と言われたのが出発点だった」と振り返り、「空港会社の岩井社長には、空港民営化でさまざまな環境を整備していただいた」と謝意を示した。「仙台路線を拡大する。これで終わりではない。気軽に国内外に出掛けていただきたい」とあいさつした。
村井知事は、「やっとこの日が来たという思い。運用時間の延長は、一歩一歩着実に進めている」と述べ、現在は午前7時30分から午後9時30分までとなっている空港の運用時間拡大の実現に向け、地元自治体として意欲を示した。
岩井社長は、「来年秋にピア棟(旅客搭乗施設)が完成する。増便していただいても大丈夫なように、あらかじめ準備を進めている」と、さらなる仙台発着路線の充実に向け、空港会社としてサポートしていく姿勢を示した。
札幌行き初便となったMM413便(A320、登録番号JA815P)は乗客164人(幼児1人含む)を乗せ、午前10時2分に出発。札幌には午前11時9分に到着した。札幌発初便の仙台行きMM414便は午後0時22分に出発している。
ピーチは2012年3月1日就航。2014年7月19日に那覇を第2拠点化し、A320を夜間駐機して機体を整備できるようにした。仙台は現時点では機体を夜間駐機せずに路線を拡大できたが、井上CEOによると今後の路線拡大に合わせて検討するという。2018年度には、新千歳を第4拠点化する計画を進めている。
運航スケジュール
仙台→札幌
MM413 仙台(10:00)→札幌(11:15)
MM417 仙台(14:45)→札幌(16:00)
札幌→仙台
MM414 札幌(12:00)→仙台(13:05)
MM418 札幌(17:00)→仙台(18:05)
仙台-台北
MM775 仙台(16:55)→台北(20:00)運航日:月火木土
MM776 台北(11:00)→仙台(15:30)運航日:月火木土
*写真は22枚。
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ピーチ・アビエーション
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