エアライン, ボーイング, 機体, 解説・コラム — 2017年8月23日 11:46 JST

ANAカーゴ、767貨物機15周年でデカール機 中国人社員がデザイン

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 ANAホールディングス(9202)傘下の貨物事業会社ANAカーゴ(ANA Cargo)は、9月にボーイング767-300F貨物機導入と貨物便就航15周年を迎えるのを記念し、上海勤務の中国人社員がデザインした記念デカール機(767-300F、登録番号JA602F)を8月22日に就航させた。

ANAカーゴの767F就航15周年デカール機=17年8月22日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

蔡さんがデザインした767F就航15周年ロゴの原案(ANA提供)

 ANAカーゴは現在、貨物専用機を12機運航中。新造機の767-300Fが4機(JA601F、JA602F、JA604F、JA605F)、全日本空輸(ANA/NH)が旅客機として運航していた機体を貨物機に転用した767-300BCFが8機(JA8286、JA8362、JA8356、JA8358、JA8323、JA8664、JA8970、JA603A)で、初便は初号機(JA601F)による、2002年9月8日の成田-青島線だった。

 767-300Fは、運航中の4機のほかに2006年2月に受領した3号機(JA603F)があったが、リース期限満了に伴い、2011年2月に返却。2002年9月受領の初号機も、2011年8月に一度リース会社へ返却していたが、2015年12月から運航に復帰している。

 15周年のデカールは、上海の中国統括室に勤務している入社6年目の中国人社員、蔡暁凡(さい・ぎようはん)さんがデザイン。当初は中国に767の貨物機が就航して15周年を祝うロゴを作ろうと考えたが、本社に蔡さんのアイデアが伝わり、機体に貼るデカールにプランが発展した。

 蔡さんのデザインを基にしたデカールは、2005年11月に受領した767-300Fの2号機(JA602F)の機体後部左側に貼られ、虹色の「15」や地球のイラストとともに「CARGO+[Innovation]」とメッセージを添えたものになった。

 ANAカーゴでは、ウェブサイトに7月から航空貨物にちなんだコーナー「CARGO+」を新設。コンテンツを更新するごとに、航空貨物とその時のテーマを掲げており、予告編のVol.0は「CARGO+[HELLO!]」、7月末公開のVol.1は「CARGO+[希望]」と題しており、デカール機はイノベーション(革新)とした。

 デカールの貼り付けは、台北の整備委託先で実施。作業終えたデカール機は、22日午前3時25分に台北(桃園)を出発し、フェリーフライトのNH8546便として午前7時45分に成田へ到着した。デカール機としての初便は22日の成田発ソウル(仁川)行きNH8475便で、午後8時すぎに成田を出発した。

*767-300Fの写真特集はこちら

ANAカーゴの767F就航15周年デカール機=17年8月22日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

ANAカーゴの767F就航15周年デカール機=17年8月22日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

ANAカーゴの767F就航15周年デカール機=17年8月22日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

関連リンク
ANA Cargo

写真特集・ANAカーゴ767-300F
就航15周年迎えた貨物専用機(17年8月27日)

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