成田空港は7月28日、累計旅客数が10億人を突破した。開港から39年2カ月、9億人到達から2年7カ月での達成となった。当日は達成を記念し、第2ターミナルで記念式典を開催。10億人目の旅客に記念品をプレゼントした。
—記事の概要—
・9億人到達から2年7カ月
・10億人目は日本語流ちょうな米国人女性
・出発客に記念品
9億人到達から2年7カ月
開港当初、成田空港の年間利用客数はおよそ900万人だったが、2016年は3905万人が利用した。
成田国際空港会社(NAA)の夏目誠社長は記念式典で、「2014年12月の9億人達成直前あたりから、訪日客が急増した」と述べ、「お客さま、地域の皆さま、航空会社など関係者の皆さまに感謝したい。航空会社や利用者からは『選ばれる空港』を、地域の人々からは『愛される空港』を目指す」と続けた。
10億人目は日本語流ちょうな米国人女性
10億人目の旅客となったのは、米国人のスザンヌ・サナイさんで、日本航空(JAL/JL、9201)の午前11時10分発JL10便シカゴ行きで帰国する。サナイさんには夏目社長が羽子板、JALの石橋正二郎・成田空港支店長がボーイング787型機の飛行機模型をプレゼントしたほか、スペシャルゲストの人気キャラクター「ハローキティ」が、自身のぬいぐるみを手渡した。
10億人目の旅客となったことについて、サナイさんは「とても驚いている」と英語で話した。サナイさんは米オハイオ州コロンバス近郊から仕事で来日。訪日回数を「数えられない」としたサナイさんは、「餃子とラーメンが好き」と流ちょうな日本語で話した。
出発客に記念品
10億人達成を記念して、利用客にはトラベルポーチをプレゼントした。10億人記念のロゴをあしらったポーチで、第1から第3まで、3つのターミナルで計6000個近くを用意し、出発客にプレゼントした。
また、ターミナル各店舗では達成記念セールを開催。約200店舗が参加し、最大8割引のセールや福袋などを販売する。8月20日まで。
成田空港は1978年5月20日開港。利用客が累計1億人に到達したのは1988年3月19日で、開港から9年10カ月での到達となった。2億人には4年11カ月後の1993年2月5日、3億人には4年2カ月後の1997年4月3日に到達している。8億人には2012年2月6日に到達していた。
9億人達成は2年10カ月後の2014年12月22日で、10億人までの1億人を2年7カ月で積み上げた。
ことし6月末までの累計旅客数は9億7702万2975人で、国際線は9億2026万4861人、国内線は5675万8114人が利用した。国際線のうち、日本人は5億1523万8595人、外国人は2億2600万9750人、通過客が1億7901万6516人だった。
関連リンク
成田国際空港
・成田空港16年、外国人旅客が日本人上回る 総旅客数3905万人で過去最高(17年1月26日)
・成田空港、10億人達成へ 今夏、到達記念でキャンペーン(17年5月25日)
・成田空港、9億人突破 夏目社長「選ばれる空港目指す」(14年12月22日)
・成田空港、旅客数が8億人突破(12年2月6日)