日本航空(JAL/JL、9201)は7月12日、羽田-ロンドン線を冬ダイヤから増便し、1日2往復にすると発表した。羽田発を深夜、ロンドン着を早朝とするスケジュールを設定し、ビジネス客や乗り継ぎ需要の獲得を狙う。
—記事の概要—
・羽田深夜発、搭乗客はラウンジ利用可
・成田-バンコク期間増便、仁川撤退
羽田深夜発、搭乗客はラウンジ利用可
10月29日から、1日1往復を増便する。機材はボーイング787-8型機の新仕様機「スカイスイート787(SS8)」(161席:ビジネス38席、プレミアムエコノミー35席、エコノミー88席)を投入する。
ロンドン行きJL41便は、ロンドンでの滞在時間を確保するため、羽田発を深夜に設定。冬ダイヤでは午前2時45分に出発し、午前6時25分に到着する。羽田行きJL42便はロンドンを午前9時30分に出発し、翌日午前6時25分に到着する。
JL41便の利用客は、搭乗クラスにかかわらずサクララウンジを利用できるようにする。搭乗前に軽食を提供することで、搭乗後の休息と睡眠を確保することが狙い。メインとなる食事は出発からおよそ7時間後、日本時間で昼食時にあたる時間帯に提供する。
また、出発前に温泉を利用できるキャンペーンを実施。羽田空港近くの温泉施設「天然温泉平和島」(東京・大田区)での入浴後、JL41便に搭乗できる。温泉から空港まで専用バスを2台用意する。2018年3月24日搭乗分まで。
羽田-ロンドン線の自社便は、現在1日1往復を運航。羽田を午前11時台に出発し、ロンドンに午後3時台に到着するスケジュールを設定している。機材はファーストクラスを備えた777-300ER「スカイスイート777(SS7)」(244席:ファースト8席、ビジネス49席、プレミアムエコノミー40席、エコノミー147席)を投入している。
このほか、ブリティッシュ・エアウェイズ(BAW/BA)の運航便でコードシェア(共同運航)を実施。ロンドン-羽田線と成田線、1日1往復ずつにJALの便名を付与している。
成田-バンコク期間増便、仁川撤退
12日にはロンドン深夜便増便とともに、成田-バンコク線の期間増便と成田-ソウル(仁川)線の運休も発表。バンコク線は10月29日から1日1往復を増便し、冬ダイヤが終了する2018年3月24日まで運航する。機材はロンドン深夜便と同様、787-8の新仕様機・スカイスイート787を投入する。
成田-仁川線は冬ダイヤまでの運航とし、夏ダイヤが始まる2018年3月25日から運休。JALの仁川乗り入れは同路線のみで、運休により仁川から撤退する。
増便分の運航スケジュール
冬ダイヤ(10月29日から18年3月24日)
JL41 羽田(02:45)→ロンドン(06:25)
JL42 ロンドン(09:30)→羽田(翌日06:25)
夏ダイヤ(18年3月25日から)
JL41 羽田(01:55)→ロンドン(06:25)
JL42 ロンドン(09:30)→羽田(翌日05:15)
関連リンク
羽田-ロンドン線増便(日本航空)
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