エアライン, ボーイング, 機体 — 2017年7月5日 20:30 JST

ユナイテッド航空、成田-ニューアークにも新ビジネス 睡眠重視の777-300ER、10月から

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 ユナイテッド航空(UAL/UA)は、新ビジネスクラスを設定したボーイング777-300ER型機の導入路線を拡充する。6月にはサンフランシスコ-成田線への投入を開始したほか、10月からはニューアーク-成田線でも運航を開始する。

ユナイテッド航空の777-300ER=16年11月 PHOTO: Tim Stake/Boeing

 新ビジネスクラス「ユナイテッド・ポラリス(Polaris、北極星)」を設定した777-300ERは計366席で、ビジネス60席、足もとが広いエコノミークラス「エコノミープラス」102席、エコノミー204席を設定。日本路線には、現地時間6月14日からのサンフランシスコ-成田線で導入を開始した。同路線は前日まで747-400で運航していた。

 ニューアーク-成田線は、現在の777-200ER(計269席:ファースト8席、ビジネス40席、エコノミープラス113席、エコノミー108席)から機材を変更する。ニューアーク発は10月28日から、成田発は翌29日から777-300ERで運航する。

 このほか、サンフランシスコ発着便にも順次投入。8月3日からは台北(桃園)線に、9月6日からは北京線に、10月5日からはフランクフルト線にも導入する。

 ユナイテッド・ポラリスを設定した777-300ERは、2016年12月から導入を開始。現在はサンフランシスコ-成田線のほか、サンフランシスコ-香港線とニューアーク-テルアビブ線にも投入している。

睡眠を重視したビジネスクラス

ユナイテッド航空の777-300ERに搭載する新ビジネス「ユナイテッド・ポラリス」のモックアップ=17年6月15日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

 ユナイテッド・ポラリスは快適な睡眠を追求し、フルフラットシートに米百貨店の寝具を完備。シートは既製品ではなく、オリジナルデザインのものを導入する。英Acumen Design Associates社と英Priestman Goode社が共同でデザインを手がけ、ゾディアック・シート・UKが製造。全席から通路へアクセス可能な全長約198センチ(6フィート6インチ)のフルフラットシートで、16インチのパーソナルスクリーンも備える。

 寝具はニューヨークの百貨店、サックス・フィフス・アベニューと共同開発。全便でスリッパを用意し、12時間を超える路線では、オリジナルのパジャマも提供する。

 機内ではワインを赤と白を3種類ずつ用意。すべてテイスティングできるようにした。食事は地域色を取り入れたものを提供する。

 また、ラウンジも順次リニューアル。国内外9空港に専用ラウンジを設置する。仮眠スペースやシャワー設備などを完備し、リラックス空間を提供する。機内では食事せずに睡眠を取りたい利用客向けには、ラウンジでフルコースの食事を提供する。

 ラウンジは2016年12月、シカゴ・オヘア空港で開設。今後、2018年までに残り8カ所にオープンする。開設するのはロサンゼルスとサンフランシスコ、ヒューストン、ニューアーク、ダレス(ワシントン)の米国内5カ所と、成田、香港、ヒースロー(ロンドン)の国外3カ所で、成田は2018年末の開設を予定している。

関連リンク
Polaris Business Class(United Airlines)

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