フィンエアー、A350日本本格導入　成田増便分に

　フィンエアー（FIN/AY）は現地時間6月4日、ヘルシンキ－成田線を期間増便し、運航を開始した。週4往復を増便し、エアバスA350-900型機を投入する。通年運航の1日1往復と合わせ、週11往復を設定する。日本時間5日には、同社の日本路線に初めて定期導入したA350（登録番号OH-LWF）が到着した。

放水アーチで歓迎を受けるフィンエアーAY71便初便＝17年6月5日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

日本路線すべてにA350を投入する意向を示すフィンエアーの永原日本支社長＝17年6月5日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

　ヘルシンキ発は日曜と月曜、水曜、金曜を設定。成田発はそれぞれ翌日となる。成田行きAY71便はヘルシンキを午後4時45分に出発し、翌日午前8時5分に到着する。折り返しのヘルシンキ行きAY72便は成田を午前9時50分に出発し、午後1時50分に到着する。

　初便となったAY71便は254人が利用。運航乗務員3人、客室乗務員11人で運航した。

　フィンエアーはA350-900を19機発注済みで、2015年10月に初号機（OH-LWA）を受領し、現在までに9機を受領済み。2023年末までに全機がそろう。座席数は297席で、ビジネス46席とエコノミーコンフォート43席、エコノミー208席の3クラス構成となっている。

　ヘルシンキ－成田線は、1日1往復をA330-300で通年運航している。同社の日本路線は成田のほか関西と中部（セントレア）の2路線を通年で1日1往復ずつ、福岡は夏期限定で週3往復を運航している。いずれもA330で運航しているが、フィンエアーの永原範昭（ながはら・ひろあき）日本支社長は、将来的には日本路線すべてにA350を投入する意向を示した。

　関西線には7月11日から10月末まで投入し、10月からは成田線の通年運航分にもA350を定期導入する。

　フィンエアーは2016年10月、ヘルシンキ－成田線にA350を初導入。機材変更により一時的に投入した。

成田に到着するフィンエアーのA350-900＝17年6月5日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

成田着AY71便初便に投入したフィンエアーのA350-900＝17年6月5日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

フィンエアーA350-900の左翼端＝17年6月5日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

フィンエアーA350-900の右翼端＝17年6月5日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

滑走路に向かうヘルシンキ行きAY72便＝17年6月5日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

ヘルシンキに向け成田を出発するAY72便＝17年6月5日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

成田を離陸するヘルシンキ行きAY72便＝17年6月5日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

ヘルシンキ行きAY72便の乗務員＝17年6月5日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

運航スケジュール
AY71 ヘルシンキ（16:45）→成田（翌日08:05）運航日：6月4日から10月27日の日月水金
AY73 ヘルシンキ（17:15）→成田（翌日08:55）運航日：毎日
AY72 成田（09:50）→ヘルシンキ（13:50）運航日：6月5日から10月28日の月火木土
AY74 成田（11:00）→ヘルシンキ（15:20）運航日：毎日
＊AY71/72便が増便分

関連リンク
フィンエアー

・フィンエアー、成田線にA350投入　17年6月から（16年10月11日）
・フィンエアー、A350初号機を受領　欧州初、9日就航（15年10月7日）
・フィンエアー、福岡に就航　週3往復、10月まで季節便（16年5月8日）