ニュージーランド航空(ANZ/NZ)は、客室乗務員が装着するゴーグル型端末に、利用客の情報を集約する技術を研究している。ゴーグルに情報を表示することで、個々に合ったサービスを提供し、顧客満足度の向上を図る。
使用するゴーグル型端末は、マイクロソフトのAR(拡張現実)を使用したヘッドマウントディスプレイ「HoloLens(ホロレンズ)」で、利用客の食事や飲み物の好み、旅程、会員情報の詳細などを表示することができる。視覚・聴覚情報を通じ、利用客の気持ちを参照できる機能も備えた。
ニュージーランド航空は、技術がもたらす未来型機内サービスの研究・開発を進めている。2015年11月からは、ICチップを埋め込んだリストバンド「エアバンド」を、1人で利用する子ども向けに導入している。
ホロレンズはゴーグルのような形状のARヘッドセットで、Windows 10を搭載した新しいホログラフィックコンピューター。スマートフォンやパソコンなどの外部機器と接続せずに、ワイヤレスで使用できる。
関連リンク
ニュージーランド航空
Microsoft HoloLens Inflight at Air New Zealand(YouTube、1分42秒)
15年11月から導入している「エアバンド」
・ニュージーランド航空、1人旅の子どもに「リストバンド」 ICチップで保護者にSMS(15年12月10日)
航空会社のホロレンズ導入事例
・ANA、自走ペッパーの実証実験 宮崎空港、利用者案内(17年2月15日)
・JAL、MS「ホロレンズ」でパイロット訓練 737の操縦室再現(16年4月19日)