日本エアコミューター(JAC/JC)は4月26日、仏ATRのターボプロップ機ATR42-600型機(登録番号JA01JC)の運航を開始した。投入初便となったのは鹿児島発屋久島行きJC3741便で、今後、沖永良部や奄美大島など、離島路線に順次導入する。
JACのATR42は1クラス48席を設定する。屋久島行きJC3741便は乗客48人(幼児0人)が利用し、運航乗務員2人、客室乗務員1人で運航した。同便は定刻5分遅れの午前8時55分に鹿児島を出発し、午前9時5分に離陸した。
屋久島線のほか、沖永良部線や奄美大島線にも順次投入する。
JACは2015年6月15日、パリ航空ショーでATR42の発注を発表。初号機は現地時間1月20日、仏トゥールーズで受領。翌21日に日本へ向けて出発し、ギリシアのイラクリオンや、エジプトのシャルムエルシェイク、バンコク、台北など7カ所を経て、同月26日に鹿児島へ到着した。9月にはATR42の2号機(登録番号未定)を受領する予定。
発注からおよそ2年、受領から3カ月で就航した。JACの加藤洋樹社長はJC3741便の出発を見送り、「ホッとしている」と述べ、「エンジン音がかなり静かだった」と続けた。
JACは現在、ATR42のほか、サーブ340B型機(1クラス36席)を9機、ボンバルディアDHC-8-Q400型機(同74席)を9機保有している。ATR42は2019年までに9機導入する計画で、サーブ340Bを順次置き換え、Q400と2機種体制にする。
加藤社長によると、Q400の後継機は未定で、ターボプロップ機を軸に検討するという。
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