エアライン, 空港 — 2017年4月25日 23:41 JST

ベトナム航空、中部-ホーチミン増便 10月からデイリー化

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 ベトナム航空(HVN/VN)は4月25日、ホーチミン-中部(セントレア)線を10月29日に始まる冬ダイヤから増便すると発表した。現在の週5往復を、1日1往復(週7往復)のデイリー運航に増便する。すでにデイリー化している同社のハノイ線と合わせると、中部とベトナム間はダブルデイリーになる。

中部空港でホーチミン線のデイリー化を発表するベトナム航空のグエン・クァン・チュン日本地区総支配人(左)と中部空港会社の友添雅直社長=17年4月25日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

中部空港を出発するベトナム航空のA321=17年4月25日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 ベトナム航空は、中部が開港した2005年の8月にホーチミン線を週3往復で開設。2008年8月には、ハノイ線を週4往復で就航させた。ハノイ線は、2013年10月に週7往復に増便し、ホーチミン線は今年1月の増便により、火曜と木曜、金曜、土曜、日曜の週5往復運航している。

 機材はいずれもエアバスA321型機で、座席数はビジネス16席とエコノミー161席の2クラス177席。増便後も、引き続きA321で運航する見通し。

 中部空港で会見したベトナム航空のグエン・クァン・チュン日本地区総支配人は、「中部地域の企業がベトナムに多く進出しており、ベトナムからは研修生や留学生が中部を訪れている」と、中部地域とベトナムの交流人口の多さを説明。チュン総支配人は「2015年と2016年を比較すると、26%増加した」として、ベトナムからの訪日需要が旺盛であることを、増便の背景に挙げた。

 チュン総支配人によると、1-3月期のロードファクター(座席利用率)は、ホーチミン-中部線が80%、ハノイ-中部線が72%。中部空港のある名古屋から京都や東京へ向かう観光客も多いとして、「東京よりもホテル代が安いことが、名古屋が選ばれている理由のひとつだ」と語った。

 中部空港会社の友添雅直社長は、「中部地域とベトナムは、経済的にも文化的にも交流があり、製造業を中心に多くの企業がベトナムへ進出していることから、ビジネス需要が底堅い。ベトナムからは技能研修生が訪れており、東京に次いで2番目の1万8000人近い在留ベトナム人がいる」と、関係の深さを強調した。

 ベトナム航空の日本路線は、1994年に就航したホーチミン-関西線を皮切りに、現在は中部と関西のほか、成田と羽田、福岡の計4都市5空港へ就航。日本路線は合計週68往復運航しており、全日本空輸(ANA/NH)とのコードシェア便が週89往復ある。首都ハノイと最大の都市ホーチミンに加え、2014年からはリゾート地ダナンから成田へ乗り入れている。

 友添社長は「ハノイ線の機材大型化や、ダナンなどから就航してもらえれば」と、今後に期待を寄せた。チュン総支配人は、「はっきりした計画はないが、会社として中部は重要な空港。成田-ダナン線が飛んでいるので、日本のどこかからダナンに飛ばしたい。ボーイング787-9型機やエアバスA350-900型機については、今後考えていきたい」と語った。

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