エア・ドゥ(ADO/HD)は4月16日、乗客が搭乗時に機内で流す音楽(ボーディングミュージック)を約8年ぶりにリニューアルした。新千歳空港ではこれを記念し、作曲したピアニスト、KENTARO OTSUKA(大塚賢太郎)さんのミニコンサートが開かれた。
エア・ドゥが採用した楽曲は、大塚さんのオリジナル曲『明日という未来のために・・』。同社の谷寧久社長が、十勝地方・然別(しかりべつ)湖で開かれたイベント「しかりべつ湖コタン」を仕事で訪れた際、イベントのイメージソングを担当する大塚さんのピアノトリオによるコンサートを聴いたことがきっかけだった。
然別湖は、冬場の気温が0度以上になることはめったにないと言われている。大塚さんの演奏を聴いた谷社長は、「寒い中での演奏だったので、ご祝儀の意味も兼ねてオリジナルCDを購入した。当初は然別湖をPRする際に機内で流せないかと考えたが、客室乗務員の評判も良かったので、ボーディングミュージックを大塚さんの曲にしようとなった」と経緯を話した。
大塚さんは1981年、東京生まれ。5歳からピアノを始め、ロックバンドを経て2004年からソロ活動を開始。コタンのイメージソングは2009年から担当している。『明日という未来のために・・』は、大塚さんが長野五輪の金メダリストでスキージャンプの船木和喜選手と親交があることから、冬季スポーツの応援ソングとして作ったという。
これまでのボーディングミュージックは、釧路出身の木原けんたろうさんの楽曲『空へ』で、2008年12月から機内で流してきた。
谷社長は、「今までは落ち着いた曲調だったが、今回はアップテンポ。“けんたろう”さんから“賢太郎”さんの曲になった。ワクワクする感じがすると思うので、私たちもワクワクする旅を過ごしていただけるようにしたい」と、楽曲のリニューアルとともに北海道らしさを感じてもらえるサービスを提供していきたいと抱負を語った。
新千歳空港で開かれたミニコンサートでは、大塚さんが4曲を披露。演奏後は谷社長から同社のマスコット「ベア・ドゥ」のぬいぐるみが贈られた。
*ミニコンサート会場にはベア・ドゥが日ハム・北海道シリーズのユニフォームを着て登場(関連記事。
関連リンク
エア・ドゥ
KENTARO OTSUKA Official Web Site
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