三菱航空機は、開発中のリージョナルジェット機「MRJ」を、極寒から酷暑まで厳しい気象を再現した試験に投入し、機器が意図どおりに作動することを確認した。
試験に投入したのは飛行試験4号機(登録番号JA24MJ)。米フロリダ州エグリン空軍基地のマッキンリー極限気候研究所で、現地時間2月28日から3月17日まで試験した。
試験ではマイナス40度の極寒と、50度の酷暑を再現し、機体やエンジンなどが動作状況を確認した。
4号機は2016年9月25日に初飛行。同年11月15日に県営名古屋空港を出発し、現地時間18日に米ワシントン州モーゼスレイクにあるグラント・カウンティ国際空港に到着した。その後、イリノイ州ロックフォードのシカゴ・ロックフォード国際空港で自然着氷試験に臨み、フロリダに移動した。
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