ボンバルディアは、小型機CS100がロンドン・シティ空港からニューヨークのジョン・F・ケネディ空港まで大西洋横断に成功したと、現地時間3月27日に発表した。
CシリーズはCS100(110-125席)とCS300(130-160席)の2機種で構成。従来機と比べて燃費を20%、運用コストは15%向上させており、二酸化炭素(CO2)排出量は20%、窒素酸化物(NOx)排出量は50%削減できるとしている。静粛性の高さや窓の大きさ、シートの幅の広さ、客室内の頭上収納スペース(オーバーヘッドビン)が大型である点などが特長となっている。
CS100のローンチカスタマーであるスイス インターナショナルエアラインズ(SWR/LX)には、2016年6月29日に初号機(登録番号HB-JBA)を引き渡し、7月15日から商業運航を始めた。就航したCS100の座席数は、2クラス125席(ビジネス20席、エコノミー105席)となっている。
ロンドン・シティ空港は都心部に位置し、1508メートルの滑走路(RWY09/27)が1本。スティープ・アプローチ(急角度進入)や滑走路長など、運用にさまざまな制約がある。
ボンバルディアは、CS100に対する同空港でのスティープ・アプローチの認証取得に向け、試験飛行を実施。2日間で計8回の離着陸試験に成功した。同社では、同空港から北米や中東など、従来の機体では不可能だった直行便が運航できるとしている。
CS100は、今年4-6月期(第2四半期)にカナダ運輸省とEASA(欧州航空安全局)から、スティープ・アプローチに関する認証を取得する見通し。
関連リンク
CSeries(Bombardier)
London City Airport
CS100
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