エアライン, 機体 — 2017年3月13日 06:50 JST

エンブラエルE195-E2、アズール・ブラジル航空がローンチカスタマー 最大50機導入

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 エンブラエルは、次世代リージョナルジェット機「E195-E2」のローンチカスタマーとして、ブラジル最大の航空会社アズール・ブラジル航空(AZU/AD)が確定発注30機と購入権20機の最大50機を発注したと、現地時間3月9日に発表した。

アズール・ブラジル航空のE195-E2のイメージイラスト(エンブラエル提供)

 E195-E2は、次世代リージョナルジェット機「E2シリーズ」最大の機体で、E2シリーズは現行のエンブラエル170(E170)とE175、E190、E195で構成する「Eジェット」の後継機。E195-E2のほか、E175-E2とE190-E2の3機種で構成する。

 アズールは現在、73機のEジェットを運航。E195-E2の座席数は1クラス130席仕様とし、2019年上期に就航する見通し。

 E195-E2は7日に初号機(登録番号PR-ZIJ)がロールアウト。数カ月以内の初飛行を予定している。メーカー標準座席数は、1クラス146席、2クラス120席で、現行のE195よりも3列増やした。航続距離は4537.4キロ(2450海里)で、833.4キロ(450海里)伸ばした。

 E2には三菱航空機が開発を進めている、競合するリージョナルジェット機「MRJ」と同じく、低燃費と低騒音を特徴とする米プラット・アンド・ホイットニー(P&W)製GTFエンジンを採用。推力の違いにより、E175-E2がPW1700G、E190-E2とE195-E2がPW1900Gを搭載する。座席数も1クラス92席の「MRJ90」や、1クラス78席の「MRJ70」と競合する。また、新設計の主翼も採用し、燃費や騒音を改善する。

 E2シリーズは2013年6月に開発がスタートし、これまでに航空会社とリース会社から690機の受注を獲得。内訳は275機が確定発注、415機がオプションや購入権となっている。

 E2シリーズのうち、E190-E2は2016年2月25日にロールアウト。予定を前倒しし、3カ月後の同年5月23日に初飛行に成功している。

 一方、MRJの量産初号機納入は、2020年半ばとなる見込み。

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