機体 — 2017年3月8日 12:00 JST

エンブラエル、E195-E2ロールアウト 数カ月以内に初飛行

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 ブラジルのエンブラエルは現地時間3月7日、次世代リージョナルジェット機「E195-E2」(登録番号PR-ZIJ)のロールアウト式典を、サンジョゼ・ドス・カンポスの工場で開いた。

ロールアウトしたE195-E2(エンブラエル提供)

 数カ月以内の初飛行を予定しており、2019年前半から顧客への引き渡しを始める。

 E2シリーズは、現行のエンブラエル170(E170)とE175、E190、E195で構成する「Eジェット」の後継機。E195-E2のほか、E175-E2とE190-E2の3機種で構成する。E195-E2は、E2シリーズで最大の機体サイズとなる。

 E195-E2のメーカー標準座席数は、1クラス146席、2クラス120席。現行のE195と比較し、3列増やした。航続距離は4537.4キロ(2450海里)で、833.4キロ(450海里)増加させた。

 エンブラエルはE195-E2を2機、試験で使用する。初号機は空力性能試験に投入し、年末までに初飛行する2号機は、整備作業や内装の検証用に使用する。

 2018年の納入開始を目指すE190-E2は1クラス106席、2クラス97席。2021年に引き渡しを始めるE175-E2は1クラス88席、2クラス80席を設定する。

 E2には三菱航空機が開発を進めている、競合するリージョナルジェット機「MRJ」と同じく、低燃費と低騒音を特徴とする米プラット・アンド・ホイットニー(P&W)製GTFエンジンを採用。推力の違いにより、E175-E2がPW1700G、E190-E2とE195-E2がPW1900Gを搭載する。座席数も1クラス92席の「MRJ90」や、1クラス78席の「MRJ70」と競合する。また、新設計の主翼も採用し、燃費や騒音を改善する。

 E2シリーズは2013年6月に開発がスタートし、これまでに航空会社とリース会社から690機の受注を獲得。内訳は275機が確定発注、415機がオプションや購入権となっている。

 E2シリーズのうち、E190-E2は2016年2月にロールアウト。3カ月後の同年5月には初飛行に成功している。当初は同年下半期に実施予定だったが、前倒しした。

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Embraer

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