ボーイングは現地時間3月7日、小型機737の発展型となる737 MAX 9の初号機(登録番号N7379E)を、米ワシントン州のレントン工場でロールアウトした。今後数週間で初飛行し、2018年の商業運航開始を目指す。
737 MAXは737の発展型で、新型エンジンを採用した4機種で構成。標準型は2016年1月29日に初飛行した737 MAX 8(1クラス最大189席)で、日本の航空会社も多数導入している737-800の後継となる。737 MAX 8をLCC向けに座席数を増やした737 MAX 200(同200席)、もっとも胴体が短い機体で737-700の後継となる737 MAX 7(同172席)、胴体がもっとも長い737-900ERの後継機737 MAX 9(同220席)がある。
ローンチカスタマーである、サウスウエスト航空(SWA/WN)への737 MAX 8の量産初号機引き渡しは、今年4-6月期(第2四半期)を計画。737 MAX 9は2018年、737 MAX 7と737 MAX 200は2019年の商業運航開始を目指す。
エンジンは、CFMインターナショナルの新型エンジン「LEAP-1B」を採用し、翼端には新型ウイングレット「アドバンスト・テクノロジー・ウイングレット」を備える。1990年代後半に登場した、737-800など現行の737NG(次世代型737)ファミリーと比べて燃費を20%改善する。
塗装を終えてロールアウトした737 MAX 9の初号機は、システムチェックや燃料供給などを行い、エンジンを始動させる。
1月末時点で、737 MAXファミリーは世界の83顧客から3612機の受注を獲得。競合のエアバスが開発したA320neoファミリーは、5063機を2月末時点で受注しており、次世代小型機の受注はエアバスがリードしている。
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