白いボディーに濃紺のアクセントが入ることから、航空ファンからは“鯖”(サバ)塗装とも呼ばれ、親しまれてきた全日本空輸(ANA/NH)のボーイング787-8型機の初号機(登録番号JA801A)。2011年の就航以来まとってきた特別塗装から、同社の通常デザインに塗り替えられた。リペイント(再塗装)後の初便は、3月1日夜の羽田発上海(浦東)行きNH967便となった。
ANAの787のデザインは、大きく分けて3つ。初号機と2号機(JA802A)の特別塗装と、ANAの通常デザインに加えて前部胴体に「787」と大きく描いた787ロゴ塗装、他機種と同じ通常デザイン塗装だ。
特別塗装機は、ANAの通常デザインで用いられているブルーよりも濃い色が後部胴体に配され、前部胴体には「787」と描いて最新鋭機をアピール。その後、登録番号JA803AからJA824Aまでの機体は、ANAの通常デザインに加えて前部胴体に「787」と大きく描いた787ロゴ塗装機となった、
通常塗装機は、2014年2月6日に引き渡されたJA825Aから。ANA機の通常塗装は、2013年8月からプロダクトサービスブランド「インスピレーション・オブ・ジャパン(Inspiration of Japan)」のロゴを取り入れている。
JA825A以降の塗装も「IoJロゴ」が入っており、787ロゴ塗装機は機体中央に「IoJ」ロゴを加えている。
初号機の塗装作業は、15日からANAホールディングス(9202)が出資する整備会社MROジャパンの格納庫で実施。胴体と垂直尾翼、エンジンカバーをリペイントした。
本写真特集の後編では、商業運航復帰前日の2月28日に公開された、通常塗装の外観を取り上げる。
*写真は15枚。
*作業中の様子はこちら。
関連リンク
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写真特集・ANA787初号機JA801Aリペイント
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