エアライン, 空港, 解説・コラム — 2017年3月1日 09:20 JST

ピーチ、就航5周年迎える CAが記念品プレゼント

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 ピーチ・アビエーション(APJ/MM)は3月1日、就航5周年を迎えた。本拠地の関西空港では1日朝、客室乗務員が乗客に記念品を手渡した。

関空第2ターミナルで国内線の乗客に記念品を手渡すピーチの客室乗務員=17年3月1日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

賑わう関空

 国内初のLCCであるピーチは、2011年2月10日設立。2012年3月1日に、初便となる関西発札幌行きMM101便が就航した。現在の路線数は国内線14路線と国際線13路線の計27路線で、18機のA320(1クラス180席)で運航している。今年2月19日には、往路のフライト時間が約5時間で、同社最長路線となる那覇-バンコク線を1日1往復で開設した。

関空第2ターミナルで出発を待つピーチの国内線の乗客=17年3月1日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 1日の国内線初便となった関西発鹿児島行きMM191便(エアバスA320型機、登録番号JA815P)は、定刻より1分早い午前6時59分に乗客167人(幼児2人含む)を乗せて出発。鹿児島には定刻より5分早い午前8時10分に到着した。

 ピーチが乗り入れる関空第2ターミナルは、国内線の出発便が重なることから、1日朝は多くの利用者で賑わっていた。搭乗手続きが始まると、大学生のグループ客や家族連れなど、幅広い年齢層の乗客が搭乗口に列を作り、客室乗務員が記念品のキーホルダーを手渡し、ハイタッチで見送った。

 5年前に就航初便となったMM101便の乗客の中には、「安かったから出掛けることにした。せっかくなので初便になった札幌行きMM101便を選んだ」という男性もいた。

夏に仙台、18年度新千歳拠点化

 ピーチはANAホールディングス(ANAHD、9202)の持分法適用会社で、同社の出資比率は38.7%だったが、連結子会社化すると2月24日に発表。残る株主2社から4月10日に304億円で株式を取得し、67.0%に引き上げて子会社化する。

関西空港で出発を待つピーチのA320=17年3月1日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 ANAHD以外の株主は、香港の投資ファンド「ファーストイースタンアビエーションホールディングス(FE)」と、日本の「産業革新機構(INCJ)」の2社。これまでの出資比率はANAHDが38.7%、FEが33.3%、INCJが28.0%だった。ANAHDが2社から株式の一部を取得後は、ANAHDが67.0%、FEが33.3%、INCJが15.1%となる。

 ANAHDの片野坂真哉社長は24日、「ピーチの独自性を尊重する。株主間契約でも確認し、ピーチの社員にも説明した。企業価値をもっと高めて欲しい」と述べ、子会社化をするものの、ピーチの独自性を維持していくと明言している。

 今夏には仙台空港を第3拠点化し、2018年度に新千歳空港を第4拠点化する。新千歳は中国や台湾、韓国への国際線や北海道外からの国内線に加え、北海道内を結ぶ地域間路線の開設を目指す。

 機材面では、2016年11月18日にA320の改良型で新型エンジンを採用したA320neoを10機発注。従来型のA320(A320ceo)も3機追加発注し、A320neoは2019年4-6月期に初号機を受領し、既存機の置き換えを進める。

 追加発注した3機のA320は2018年度内に全機受領し、新千歳の拠点化と共に路線を拡大していく。機材数は2020年までに35機体制を計画。将来的には100機体制とし、アジアで路線網を拡大していく。

*写真は16枚。

関空第2ターミナルに到着する乗客=17年3月1日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

関空第2ターミナルの国内線自動チェックイン機に並ぶ乗客=17年3月1日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

関空第2ターミナルの国内線自動チェックイン機に並ぶ乗客=17年3月1日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

関空第2ターミナルの国際線自動チェックイン機に並ぶ乗客=17年3月1日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

関空第2ターミナルで出発を待つピーチの国内線の乗客=17年3月1日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

関空第2ターミナルで出発を待つピーチの国内線の乗客=17年3月1日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

関空第2ターミナルで国内線の乗客に記念品を手渡すピーチの客室乗務員=17年3月1日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

関空第2ターミナルで国内線の乗客に記念品を手渡すピーチの客室乗務員=17年3月1日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

関空第2ターミナルで国内線の乗客に記念品を手渡すピーチの客室乗務員=17年3月1日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

関空第2ターミナルで乗客にプレゼントする記念品を手にするピーチの客室乗務員=17年3月1日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

関空第2ターミナルで国内線の乗客に記念品を手渡すピーチの客室乗務員=17年3月1日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

関空第2ターミナルで国内線の乗客とハイタッチするピーチの客室乗務員=17年3月1日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

搭乗手続きが進み案内表示を変えるピーチの地上係員=17年3月1日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

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