空港 — 2017年2月23日 20:00 JST

成田空港、内窓防音効果の体験施設 40デシベル遮音

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 成田国際空港会社(NAA)は2月23日、内窓の防音効果を体験できる施設をオープンすると発表した。成田空港A滑走路の南部に設置し、地域住民の理解を深める。

3月1日にオープンする「内窓効果体験ハウス」(NAA提供)

 3月1日にオープンする「内窓効果体験ハウス」では、内窓を開閉することで防音効果を体験できる。A滑走路近く、航空科学博物館の敷地内に設置する。木造平屋建てでおよそ40平方メートル。洋室12畳と和室8畳の2部屋に、計20人程度を収容する。

 内窓と外窓の二重構造で、外窓は防音アルミサッシ、内窓は樹脂製サッシを設置する。ガラス厚はともに5ミリで、外窓のみを閉めた場合、25デシベルを遮音できる。内窓も閉めると、合計で35から40デシベルを遮音できる。

 NAAによると大型機が離着陸する場合、周辺では80デシベルを観測することもあるという。

 利用には2日前までに、電話による事前予約が必要。原則として午前10時から午後4時まで利用でき、航空科学博物館の閉館日を除く土日や夜間にも体験できる。

 NAAは、午後11時までしか離着陸できない夜間飛行制限の緩和や、C滑走路(第3滑走路)の建設とB滑走路の北側延伸など成田空港の機能強化について、周辺住民との対話を進めている。NAAでは住民に対し、騒音対策の一環として内窓の設置を提案している。

問い合わせ先
所在地:千葉県山武郡芝山町岩山111-3(航空科学博物館敷地内)
電話:0570-000-955
受付時間:午前9時から午後5時(平日のみ、12月29日から1月3日除く)

関連リンク
成田国際空港
成田国際空港株式会社
成田空港の機能強化について(NAA)
航空科学博物館

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