エアバスは現地時間2月22日、大型機A350 XWBの長胴型となるA350-1000の低温環境試験をカナダで実施していることを明らかにした。
低温試験は、カナダのイカルイト空港で実施。21日に飛行試験3号機(登録番号F-WWXL)が仏トゥールーズから到着した。22日はマイナス34度を記録しており、低温でも正常に機体が動作するかを検証する。
A350-1000は、エアバスの双発旅客機では最大の機種で、エンジンはロールス・ロイス製トレントXWB-97を2基搭載。胴体を延長したことで、標準型のA350-900よりも乗客を40人以上多く乗せることできる。主脚のタイヤは、従来の1脚あたり4本から6本に増やした。
エアバスは3機の飛行試験機を使い、約1年間の試験を実施。今年後半の商業飛行開始を目指す。
初号機(F-WMIL)は2016年11月に初飛行。今年1月に3号機(F-WWXL)が、2月に2号機(F-WMIL)が初飛行している。
A350-1000は、これまでに211機受注。日本の航空会社では、日本航空(JAL/JL、9201)が2013年10月7日に31機のA350 XWBを確定発注しており、このうち13機がA350-1000となっている。JALは2019年にA350-900の初号機を就航させる予定で、現在保有するボーイング777型機を6年程度で置き換える。
初号機と3号機
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JALのA350
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シンガポールの訓練施設
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