ピーチ・アビエーション(APJ/MM)は2月19日、那覇-バンコク線を1日1往復で開設した。那覇とバンコクを結ぶ初のLCCによる路線で、4社ある国内LCCのバンコク就航も初めて。フライト時間は約5時間と、ピーチ最長路線となる。
就航記念でシンハービール
那覇空港はピーチの本拠地である関西空港に次ぐ第2拠点で、那覇発着はバンコク線開設で7路線。国内線は関西と成田、福岡の3路線、国際線は台北(桃園)と香港、ソウル(仁川)の3路線に、4都市目のバンコクが加わった。
運航スケジュールは曜日により異なるが、いずれも那覇発が午後9時から10時台で、バンコク着が翌日午前0時から1時台。バンコク発は午前1時から2時台で、那覇には午前7時から8時台に到着する。機材はエアバスA320型機で、座席数は1クラス180席。
初日の2月19日の場合、バンコク行きMM989便は那覇を午後9時45分に出発し、バンコク着は翌日午前0時40分。那覇行きMM990便は午前1時40分にバンコクを出発し、午前7時55分に那覇へ到着する。
運賃は片道9980円から4万1980円、タイバーツでは3180バーツから1万3980バーツ。機内販売では、パクチーのペーストを使ったたこ焼き「トムヤムクンたこ焼」(5個入り、750円)など、タイ料理には欠かせないパクチーを使ったメニューを3品用意し、タイの代表的なビール「シンハービール」をおつまみ付き600円で販売する。
19日の那覇発バンコク行き初便のMM989便(A320、登録番号JA818P)は、定刻の午後9時45分に乗客159人と乗員6人(パイロット2人、客室乗務員4人)を乗せて出発した。機内では就航を記念し、20歳以上の乗客全員にシンハービールを客室乗務員が配る。
バンコク発初便の那覇行きMM990便は、180人(幼児1人含む)の予約が入っているという。
アジアの流動取り込む
那覇-バンコク線の開設により、ピーチは国際線13路線と国内線14路線の計27路線となった。同路線の目標とする搭乗率は75%から80%。東南アジアの中心空港であるバンコクへ就航することで、タイ国内だけではなくベトナムやミャンマー、カンボジア、ラオスなど東南アジア諸国からの訪日需要取り込みを目指す。
ピーチが運航しているA320は18機。2016年11月18日には、A320の発展型であるA320neoを10機発注した。2019年4-6月期に初号機を受領し、既存機の置き換えを進める。機材数は2018年度に20機体制、2020年には35機体制を目指す。
那覇は2014年7月19日に第2拠点化。A320を夜間駐機し、機体を整備できるようになったことで、柔軟な路線展開が可能になった。2016年4月には那覇ベースの客室乗務員の採用を始め、パイロットや客室乗務員のベース化を進めている。今夏には仙台を第3拠点化し、2018年度に新千歳を第4拠点化する。仙台と新千歳からは国内線のほか、上海などへの国際線を就航させる。
運航スケジュール
MM989 那覇(21:20)→バンコク(翌日00:15)
MM990 バンコク(01:15)→那覇(07:30)
*MM989:日曜は25分遅発、水曜と土曜は45分遅発
*MM990:月曜は25分遅発、木曜と日曜は50分遅発
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ピーチ・アビエーション
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