2017年は日中国交正常化45周年を迎え、来年は日中平和友好条約40周年と、日中間で節目の年が続く。中国各地からの旺盛な訪日需要と、中国側の税制改正などで一服感がある「爆買い」に代表される個人消費と、2020年の年間訪日客数4000万人を実現する上で、中国は切っても切れないマーケットだ。
一方、日本からの訪中需要は、両国間の政治的緊張の高まりにより、ひところは下落の一途をたどっていたが、2016年からはこの傾向に歯止めが掛かりつつある。
こうした中、中国のナショナルフラッグキャリアである中国国際航空(エアチャイナ、CCA/CA)の日本地区支社長に、馮力(ひょう・りき)氏が2016年10月に着任。これまでに12年間の日本勤務経験があり、本社では路線を誘致したい日本各地の知事を出迎えるポジションも務めた知日派だ。
馮支社長は、1989年に中国国際航空へ入社。2009年から東京支店長、2010年から華北営業本部副本部長、2013年から本社営業本部副本部長を歴任し、2016年10月の日本地区支社長就任となった。
中国国際航空は1949年設立。当時の社名は中国民航で、後の分社化で現在の社名となった。日本へは1974年9月に東京と大阪へ就航し、2014年に就航40周年を迎えた。現在は東京(成田・羽田)と大阪(関西)、札幌(新千歳)、仙台、広島、名古屋(中部)、福岡、沖縄(那覇)の8都市と中国を結ぶ路線を運航しており、航空連合は全日本空輸(ANA/NH)と同じスターアライアンスに加盟している。
趣味はサッカーやプロ野球観戦、ウォーキングで、好きな言葉は「郷に入れば郷に従え」という馮支社長に、日本市場の現状や今後の期待を聞いた。
—記事の概要—
・訪日4000万人「日本人はまじめだから必ず達成する」
・羽田「増便したいが出来ない」
・東北や函館「宣伝が大事」
訪日4000万人「日本人はまじめだから必ず達成する」
── 中国国際航空の現状は。
馮支社長:昨年1年間の搭乗率は国際線が70%台後半で80%近かった。中国の国内線は元気なので85%くらいまでいく。利益も国内線の方が多い。
日本路線は70%台後半で、インバウンド(訪日)が
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