中部空港(セントレア)を拠点に就航準備を進めるエアアジア・ジャパン(DJ)は1月30日、今年初めの就航を目指していた中部-札幌線と、今春予定の中部-台北線について、就航を延期すると発表した。新たな就航時期は未定としている。
就航延期の発表は、今回で4回目。エアアジア・ジャパンは延期理由について、安全運航する体制の構築に向けた準備スケジュールの見直しによるものとしている。
エアアジア・ジャパンは2014年7月、楽天(4755)などと共に日本市場への再参入を表明。中部を拠点に、2015年夏から秋にかけての就航を目指していた。エアバスA320の初号機(登録番号JA01DJ)は、2015年10月16日に中部へ到着した。
その後、路線計画の見直しで2016年4月に延期したが、運航体制が整わないことや、2015年12月の経営陣交代などにより2016年夏に再延期。スカイマーク(SKY/BC)前会長の井手隆司会長と、同じくスカイマーク前社長の有森正和CFO(最高財務責任者)を中心とする新経営陣に移行後も、安全管理体制の構築などに時間がかかり、就航時に必要な2号機(JA02DJ)の受け入れを3カ月延期し、2016年5月の受領後は同年10月就航を視野に入れていた。
エアアジア・グループのトニー・フェルナンデスCEO(最高経営責任者)は2016年7月、Aviation Wireに対し、2017年1月までに就航するとの見通しを明らかにした。その後、エアアジア・ジャパンが当初計画していた3路線のうち中部-仙台線の就航を中止し、残り2路線は中部-札幌線を2017年初め、中部-台北線を2017年春に開設すると発表していた。
エアアジア・ジャパンによると、飛行訓練は2機のA320を使い、現在も実施しているという。航空券の販売は開始していない。
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