スカイマーク(SKY/BC)は、7月1日に神戸-仙台線を再開すると1月20日に正式発表した。経営破綻後の路線再開は初めて。1日2往復で約1年8カ月ぶりに再開する。
スカイマークの破綻直後の路線数は24路線だったが、石垣と宮古、米子、仙台の4空港から順次撤退。現在はボーイング737-800型機(1クラス177席)を26機保有し、羽田、札幌(新千歳)、茨城、中部(セントレア)、神戸、福岡、長崎、鹿児島、那覇の9都市に直行便16路線が就航している。
運航スケジュールは、午前便の仙台行きBC152便が神戸を午前7時20分に出発し、午前8時40分に仙台着。午後便のBC156便は神戸を午後5時35分に出発して、仙台には午後6時55分に到着する。
午前の神戸行きとなるBC153便は午前9時15分に仙台を出発し、午前10時45分に神戸着。午後便のBC157便は仙台を午後7時35分に出発して、神戸には午後9時5分に到着する。
スカイマークは2013年4月20日に仙台へ就航。札幌線を1日3往復、福岡線を1日2往復で運航を開始した。2015年1月28日の経営破綻以降、同年3月29日に始まった夏ダイヤから札幌線と福岡線を運休し、夏ダイヤ最終日の同年10月24日で神戸線の運航を終え、仙台から撤退した。
仙台空港は2016年7月1日に民営化。今夏には、2013年4月12日に就航したピーチ・アビエーション(APJ/MM)が第3拠点化する。現在は関西線のみだが、上海線など国際線の開設を視野に入れている。一方、中部空港(セントレア)を拠点に就航準備を進めているエアアジア・ジャパン(DJ)は、運航を予定していた中部-仙台線の計画を撤回。同社はスカイマークのカウンターがあった場所に、チェックインカウンターを準備していた。
3月26日に始まる夏ダイヤでは、神戸-仙台線を復活させるほか、茨城-札幌線を1日2往復に増便。現在は神戸経由の茨城-那覇線を直行便に変更する。
茨城-那覇線の運航スケジュールは、那覇行きBC531便が午前11時に茨城を出発し、午後2時に那覇着。茨城行きBC532便は那覇を午後2時10分に出発し、午後4時45分に茨城へ到着する。
運航スケジュール
神戸-仙台線(7/1から10/28)
神戸→仙台
BC152 神戸(07:20)→仙台(08:40)
BC156 神戸(17:35)→仙台(18:55)
仙台→神戸
BC153 仙台(09:15)→神戸(10:45)
BC157 仙台(19:35)→神戸(21:05)
茨城-那覇線(3/26から10/28)
BC531 茨城(11:00)→那覇(14:00)
BC532 那覇(14:10)→茨城(16:45)
関連リンク
スカイマーク
・スカイマーク、仙台7月再就航へ 破綻後初の再開、茨城-那覇は直行便に(17年1月17日)
スカイマーク仙台関連
・小雨降る中最後の離陸 写真特集・スカイマーク仙台撤退(15年10月27日)
・スカイマーク、仙台から最終便 路線再編終える(15年10月24日)
・スカイマーク、仙台就航 福岡初便は搭乗率88%(13年4月20日)
仙台空港関連
・【スクープ】ピーチ、札幌・仙台から上海就航へ(16年11月3日)
・エアアジア・ジャパン、仙台中止 札幌17年初め目指す(16年9月30日)
・仙台空港、東日本大震災5年で黙祷 スカイマーク跡地はエアアジアのカウンター(16年3月11日)
・仙台空港、民間委託で新路線誘致 東急に優先交渉権(15年9月12日)
・ピーチ、仙台拠点化へ 国際線就航も(15年3月9日)
・ピーチ、仙台線開設 LCC初の東北就航(13年4月12日)
スカイマーク関連
・スカイマーク、17年に国際線チャーター検討 国内再開路線「早ければ数カ月後」(16年11月13日)
・スカイマーク、民事再生手続き終結 路線認知度に課題(16年3月29日)
・A330導入「会社設立並みに大変だった」 スカイマーク、737一本化で原点回帰(15年1月30日)
・スカイマーク、A330運航停止へ 宮古・石垣は運休(15年1月29日)
・スカイマーク、民事再生法申請 社長に有森氏、インテグラルが支援(15年1月28日)
特集・トップが描くスカイマークの将来
前編 市江社長「定時性改善が重要」(16年5月25日)
後編 佐山会長「勝負は勝たないといけない」(16年6月13日)