ピーチ・アビエーション(APJ/MM)は、2019年4-6月期に初号機を受領するエアバスA320neoの導入に伴い、片道4時間以上の新路線開設を検討していく。これまでは機体の性能などから片道4時間以内を目安に路線計画を進めてきたが、航続距離が伸びる新型機導入により、東南アジアを中心に路線拡大を目指す。
ピーチは現在、国際線12路線と国内線14路線の計26路線を、A320(1クラス180席)で運航。2月19日には第2拠点である那覇からバンコクのスワンナプーム国際空港へ就航し、27路線に増える。那覇とバンコクを結ぶLCCの路線は初で、4社ある国内LCCのバンコク就航も初めて。
2016年11月18日に10機発注したA320neoは、現在ピーチが18機運航しているA320の後継機。新型エンジンと翼端に大型ウイングチップ「シャークレット」により、燃費を15%改善する。エンジンは米プラット・アンド・ホイットニー(PW)製「PW1100G-JM」と、CFMインターナショナル製「LEAP-1A」が選択でき、今後選定を進める。
A320neoは燃費改善のほか、航続距離が6500キロ(3500海里)と、従来のA320の6100キロ(3300海里)よりも伸びる。2012年3月1日の就航以来、ピーチは片道4時間を目安に新路線を開設してきたが、すでに4時間を超える路線も存在している。最長路線は関西-香港線で、関西発便のフライト時間は4時間25分。那覇-バンコク線が就航すると最長を更新し、那覇発便は4時間55分となる。
バンコクで現地時間1月12日、Aviation Wireなどの取材に応じた井上慎一CEO(最高経営責任者)は、片道4時間以上の路線の可能性について、「収入と費用の面で、著しくバランスが崩れない限りあり得る」と当紙の質問に応じた。関西-バンコク線など既存機では厳しかった路線も、A320neo導入後は展開できる可能性を示唆した。
ピーチは東南アジアのハブ空港であるバンコクへ就航することで、タイ国内だけではなくベトナムやミャンマー、カンボジア、ラオスなど東南アジア諸国からの訪日需要取り込みを目指す。
運航スケジュール
MM989 那覇(21:20)→バンコク(翌日00:15)
MM990 バンコク(01:15)→那覇(07:30)
*MM989:日曜は25分遅発、水曜と土曜は45分遅発
*MM990:月曜は25分遅発、木曜と日曜は50分遅発
関連リンク
ピーチ・アビエーション
バンコクで説明会
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ピーチ関連
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