ロシアのS7航空(SBI/S7)は、2017年春をめどにエンブラエル170型機(E170)を導入する。E170とE175がロシアの州際航空委員会(IAC)から型式証明を取得したことによるもので、ロシアで同型機を導入するのは初めてとなる。
S7航空のE170は1クラス78席を設定。米GEのグループ会社で航空機リースと金融を扱うGECAS(GEキャピタル・アビエーション)からのリースで、計17機を導入する。初号機は2017年春に受領し、年内に17機を受領する。
E170受領後は、ノボシビルスク-モスクワ線(約2800キロ)に投入。モスクワ線は現在、ボーイング737-800型機やエアバスA320型機などで運航している。このほか、ノボシビルスクからクラスノヤルスクやチェリャビンスクなどへの新規路線の開設を計画する。
旧ソビエト連邦の構成国からなるCIS(独立国家共同体)諸国では、カザフスタンとアゼルバイジャン、ベラルーシ、ウクライナ、モルドバの各国でEシリーズを導入。ロシアでは2012年、E190とE195が型式証明を取得し、2013年からサラトフ航空(SOV/6W)が導入している。
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S7 Airlines
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