三菱航空機は11月22日、開発中のリージョナルジェット機「MRJ」の飛行試験3号機(登録番号JA23MJ)が初飛行したと発表した。
胴体に黒いラインがデザインされた3号機は、22日午前10時18分に県営名古屋(小牧)空港を出発。午後0時22分に同空港へ着陸した。飛行時間は速報値で2時間4分だった。
三菱航空機では、5機ある飛行試験機のうち、4機を年内に米国の開発拠点であるワシントン州モーゼスレイクにあるグラント・カウンティ国際空港へ持ち込む計画。初号機(JA21MJ)が9月28日に、4号機(JA24MJ)が11月18日に到着し、米国での飛行試験は2機体制となった。今回初飛行した3号機は、飛行特性試験とアビオニクス試験を実施する。
国内で飛行試験を実施する5号機と合わせ、2018年ごろまで飛行試験を実施。2018年前半には機体の安全性を証明する、国土交通省航空局(JCAB)の型式証明を取得する。全日本空輸(ANA/NH)を傘下に持つANAホールディングス(9202)への量産初号機引き渡しは、2018年中ごろを計画しているが、試験の進捗によっては、1年程度の遅れが生じる可能性もある。
4号機が米国到着
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米国での初飛行試験
MRJ、米国で初の飛行試験 初号機が3時間フライト(16年10月18日)
18年納入目指す
・MRJ「18年納入」森本社長、計画堅持目指す(16年10月14日)
ANAHDとJALに納入遅延リスクを説明
・MRJ納期問題、JALへの説明は報道後 延期言及せず(16年10月3日)
・MRJ、5度目の遅延リスク説明 ANA、発注変更せず(16年10月3日)
3度目のフェリーフライト挑戦
・MRJ、米国へ到着 フェリーフライト成功(16年9月29日)
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・MRJ、米国へ 挑戦3度目、新千歳経由で(16年9月26日)
8月に2日連続引き返し
・MRJの2日連続引き返し、同じ空調監視装置に不具合(16年8月30日)
・MRJ、再び名古屋へ引き返す 昨日と同じ故障検知(16年8月28日)
4号機が初飛行成功
・MRJの4号機、初飛行成功 初号機隣に帰着(16年9月25日)
・MRJ、4号機が初飛行 名古屋から試験空域へ(16年9月25日)