バニラエア(VNL/JW)は11月22日、函館に就航すると発表した。成田-函館線を2017年2月19日から、関西-函館線を3月18日から運航する。国内LCC初の函館就航で、いずれも1日1往復で開設する。
初年度搭乗率は85%目標
バニラの北海道への乗り入れは、札幌(新千歳)に続き2都市目。運航スケジュールは、成田-函館線の就航初日の2月19日は、成田を午前11時55分に出発するJW953便は、午後1時35分に函館着。函館発JW954便は、午後2時20分に出発し、成田には午後4時に到着する。
関西線の場合、初日の3月18日は関西を午後0時15分出発するJW971便は、午後1時55分に函館着。函館発JW972便は、午後2時35分に出発し、関西には午後4時45分に到着する。
機材はエアバスA320型機で、1クラス180席。運賃は成田線が片道4990円から、関西線が同5890円から。関西線は季節便で、冬ダイヤ最終日の3月25日まで運航する。翌日からの夏ダイヤの運航については、12月にも発表する見通し。
函館就航により、バニラの就航地は国内線が成田と札幌(新千歳)、関西、奄美大島、那覇を加えた6都市、国際線は台北(桃園)と高雄、香港、ホーチミン、12月25日就航のセブの5都市となる。
機材数は現在A320が9機で、年度末の2017年3月末までに3機増やし、12機体制とする。2017年度は2機増機し、14機体制を構築する。
バニラの五島勝也社長は「成田には香港や台湾から路線が乗り入れており、インバウンドを取り込みたい」と意欲を示した。五島社長によると、最大1日7往復運航している成田-札幌線は、乗客の約10%が外国人だという。
また、今年上期の全路線の平均搭乗率は90%で、函館路線の初年度については「85%を目標にしていきたい」と語った。
訪日と首都圏・関西圏発需要取り込み
バニラでは観光需要を中心に、成田からは首都圏の、関西からは関西圏の旅行客の取り込みを目指す。「成田-奄美大島線は、年間10万人を運んだ」(五島社長)として、新たな観光需要の掘り起こしを進めていく。
函館市の工藤壽樹市長は、「新たな客層が来るきっかけになる。出来るだけの支援策を考えたい」と述べ、10月に開始した国際線の新規路線に対する着陸料無料化を、2017年度からは国内線にも拡大出来るよう、検討を進める姿勢を示した。
また、バニラは函館就航と合わせ、成田-関西線の就航を発表。2月18日から1日2往復運航する。バニラの就航により、成田-関西線は国内のLCC全4社が就航する。
運航スケジュール
成田-函館線(2/19-3/25)
成田→函館
JW953 成田(11:45)→函館(13:25)
*月火金日は10分遅発
*3/19は45分遅発
函館→成田
JW954 函館(14:05)→成田(15:45)
*月火金日は15分遅発
*3/19は45分遅発
関西-函館線(3/18-3/25)
関西→函館
JW971 関西(12:15)→函館(13:55)
*月火金は25分遅発
*3/19は55分遅発
函館→関西
JW972 函館(14:35)→関西(16:45)
*月火金は25分遅発
*3/19は55分遅発
関連リンク
バニラエア
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