全日本空輸(ANA/NH)は、今冬に短距離国際線へ投入するエアバスA320neoの新シートを、東京・六本木の東京ミッドタウンで開催中のイベント「#知らなかったANA ~サービス体験会~」に出展している。
イベントは11月13日までで、ANAの国際線全クラスのシートが体験できるほか、シートに座って機内をバーチャルリアリティー(VR)で体験できる。会場でアンケートに答えると、機内食を試食できる。
会場内で体験できるシートは、ファーストクラスと、ビジネスクラス、プレミアムエコノミークラス、エコノミークラスの全4クラス。A320neoの座席数は2クラス146席(ビジネス8席とエコノミー138席)で、会場では両クラスのシートも体験できる。
A320neoの1列あたりの座席配列は、ビジネスが2席-2席、エコノミーが3席-3席で、ビジネスは中長距離路線で使う大型機と同様、電動シートを採用。エコノミーは座面を低くすることで、小柄な人でも足つき性を良くした。
また、エコノミーを含む全席に、最新型の機内エンターテインメントシステム(IFE)や電源コンセント、充電用USB端子を設け、大型機並みの装備を小型機にも展開した。
シートピッチはビジネスが50インチ(127センチ)で、エコノミーが31インチ、シート幅はビジネスが20.3インチで、エコノミーが17.5インチ、リクライニングする角度はビジネスが127度、エコノミーが110度。シートメーカーは、ビジネスがレカロ製、エコノミーがゾディアック・シート・US(旧ウェーバー)製を採用した。
IFEはANAでは初採用となるゾディアック製で、新規で開発した。スタート画面は竹林など四季の写真を使ったシンプルなものにし、言語を選択するとホーム画面が表示される。映画や地図など各機能を示すアイコンも、より見やすいように新デザインを取り入れた。モニターはビジネスクラスで12インチを採用するなど、従来よりも大型化した。
音楽を聴いている際は、地図などほかの画面を使用している際も、曲名を表示。地図は拡大表示や距離などを数字で示す表示などが、一定時間ごとに現われる。この中に、広告を表示できる時間帯を設けた。
IFEを操作するリモコンは、ボタンの数を減らして故障しにくくした。画面上のポインターは、リモコン上のセンサーに指が触れることで動くようになっている。
また、機内インターネット接続サービス「ANA WiFi サービス」にも対応している。
体験会は13日までで、東京ミッドタウン ガレリアB1F アトリウムで、午前11時から午後7時まで。
*写真は27枚(ビジネス→エコノミーの順)。
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