エアライン, 空港, 解説・コラム — 2012年10月18日 01:05 JST

全日空、日本初のLCCターミナル公開 沖縄の貨物施設活用

By
  • 共有する:
  • Print This Post

 全日本空輸(ANA、9202)は10月17日、国内初となる那覇空港の低コスト航空会社(LCC)専用ターミナルを報道関係者に公開した。18日からANA系LCCのピーチ・アビエーション(APJ)とエアアジア・ジャパン(WAJ)の2社が利用する。

貨物ターミナルの一部を改装してできた那覇空港のLCCターミナル=10月17日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

スポットはターミナルの建物前=10月17日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 同LCCターミナルは、ANAが借り受けている那覇空港貨物ターミナル内の一部施設を旅客用に約4億円かけて改装したもの。面積は上屋内3082平方メートル、上屋外837平方メートル。

 建物は天井が高い平屋造りで、目前にスポット(駐機場)があるため、待合室から飛行機までは徒歩で移動する。手荷物の扱いもベルトコンベアを使用しない構造を採用し、設備投資を抑えた。

 ターミナルに入ると、チェックインカウンターや物販エリアがある。カウンター数はAPJとWAJともに4つで、自動チェックイン機はAPJが4台、WAJは2台。18日時点での那覇発着便は、APJが1日2往復、WAJが同1往復となっており、就航便数に応じた数を用意した。このエリアにはレンタカー会社4社のカウンターも用意される。

待合室は2便までの同時出発便の乗客数を想定=10月17日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

待合室に隣接する売店=10月17日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 保安検査場を通ると、待合室(約200席)と売店がある。搭乗手続きを済ましてターミナル外へ出ると、目前に飛行機が駐機できる構造のため、徒歩で移動して搭乗する。成田や関西空港のように、搭乗や降機時にバスを利用することはない。同時出発便は2便まで対応できる。

 チェックインカウンターのエリアや待合室には、他の国内空港にある大型モニターなどはなく、無料の無線LANやスマートフォン向け映像ダウンロードサービスを用意することで、設備投資を抑えながらもサービスの質は考慮した。

 物販エリアには那覇空港の国内線ターミナルには出店していない店舗を誘致することで、LCCターミナル独自の品揃えを進めていく。将来的には6店舗ほど揃うよう、地元企業へ働きかけを続ける。

10分間隔で運行するシャトルバス=10月17日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 LCCターミナルへのアクセスは、那覇空港国内線ターミナルからのシャトルバスと、レンタカー会社4社の送迎バスのみ。シャトルバスは10分間隔で運行し、所要時間は約5分。制限区域内のため、自家用車やタクシーでの乗り入れはできない。

 ANAアジア戦略室の河合巌室長は、貨物ターミナル内にLCCの施設を設けたねらいについて「夜は


これより先は会員の方のみご覧いただけます。

無料会員は、有料記事を月あたり3記事まで無料でご覧いただけます。
有料会員は、すべての有料記事をご覧いただけます。

会員の方はログインしてご覧ください。
ご登録のない方は、無料会員登録すると続きをお読みいただけます。

無料会員として登録後、有料会員登録も希望する方は、会員用ページよりログイン後、有料会員登録をお願い致します。

会員としてログイン
 ログイン状態を保存する  

* 会員には、無料個人会員および有料個人会員、有料法人会員の3種類ございます。
 これらの会員になるには、最初に無料会員としての登録が必要です。
 購読料はこちらをご覧ください。

* 有料会員と無料会員、非会員の違いは下記の通りです。
・有料会員:会員限定記事を含む全記事を閲覧可能
・無料会員:会員限定記事は月3本まで閲覧可能
・非会員:会員限定記事以外を閲覧可能

* 法人会員登録は、こちらからお問い合わせください。
* 法人の会員登録は有料のみです。

無料会員登録
* 利用規約 に同意する。
*必須項目新聞社や通信社のニュースサイトに掲載された航空業界に関する記事をピックアップした無料メールニュース。土日祝日を除き毎日配信しています。サンプルはこちら
登録内容が反映されるまでにお時間をいただくことがございます。あらかじめご了承ください。