全日本空輸(ANA、9202)は10月17日、国内初となる那覇空港の低コスト航空会社(LCC)専用ターミナルを報道関係者に公開した。18日からANA系LCCのピーチ・アビエーション(APJ)とエアアジア・ジャパン(WAJ)の2社が利用する。
同LCCターミナルは、ANAが借り受けている那覇空港貨物ターミナル内の一部施設を旅客用に約4億円かけて改装したもの。面積は上屋内3082平方メートル、上屋外837平方メートル。
建物は天井が高い平屋造りで、目前にスポット(駐機場)があるため、待合室から飛行機までは徒歩で移動する。手荷物の扱いもベルトコンベアを使用しない構造を採用し、設備投資を抑えた。
ターミナルに入ると、チェックインカウンターや物販エリアがある。カウンター数はAPJとWAJともに4つで、自動チェックイン機はAPJが4台、WAJは2台。18日時点での那覇発着便は、APJが1日2往復、WAJが同1往復となっており、就航便数に応じた数を用意した。このエリアにはレンタカー会社4社のカウンターも用意される。
保安検査場を通ると、待合室(約200席)と売店がある。搭乗手続きを済ましてターミナル外へ出ると、目前に飛行機が駐機できる構造のため、徒歩で移動して搭乗する。成田や関西空港のように、搭乗や降機時にバスを利用することはない。同時出発便は2便まで対応できる。
チェックインカウンターのエリアや待合室には、他の国内空港にある大型モニターなどはなく、無料の無線LANやスマートフォン向け映像ダウンロードサービスを用意することで、設備投資を抑えながらもサービスの質は考慮した。
物販エリアには那覇空港の国内線ターミナルには出店していない店舗を誘致することで、LCCターミナル独自の品揃えを進めていく。将来的には6店舗ほど揃うよう、地元企業へ働きかけを続ける。
LCCターミナルへのアクセスは、那覇空港国内線ターミナルからのシャトルバスと、レンタカー会社4社の送迎バスのみ。シャトルバスは10分間隔で運行し、所要時間は約5分。制限区域内のため、自家用車やタクシーでの乗り入れはできない。
ANAアジア戦略室の河合巌室長は、貨物ターミナル内にLCCの施設を設けたねらいについて「夜は
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