デルタ航空(DAL/DL)は10月30日、羽田-ミネアポリス線を開設した。この日に始まった冬ダイヤから、米国路線の昼間時間帯発着枠が配分されたことによるもので、初便のミネアポリス行きDL120便は、午後4時36分に羽田を出発した。
米国路線の昼間発着枠は、日米両国の航空会社に昼間5便(往復)ずつ、深夜早朝1枠ずつの計6枠配分された。羽田に乗り入れる米系航空会社4社には、デルタに2枠、アメリカン航空(AAL/AA)とユナイテッド航空(UAL/UA)に1枠ずつ、ハワイアン航空(HAL/HA)に昼と深夜の1枠ずつ配分。日本にアライアンスのパートナー航空会社がないデルタとハワイアンに、2枠ずつ配分された。
デルタは2枠を活用し、ミネアポリス線を1日1往復で新設。もう1枠は、既存のロサンゼルス線を深夜便から移行した。
デルタはミネソタ州の州都であるミネアポリスを、日本から直行便が飛んでいない中規模都市への乗り継ぎ拠点と位置づけ、日本語での案内などサービス向上を図った。ボルティモアやオーランド、コロンバス、トロント、モントリオールなどへの乗り継ぎ需要が見込む。日本からの乗り継ぎを意識し、米国内線への接続時間も改善した。
運航スケジュールは、羽田行きDL121便はミネアポリスを午前11時31分に出発し、翌日午後2時20分に羽田着。ミネアポリス行きDL120便は羽田を午後4時35分に出発して、同日午後1時30分に到着する。
機材はボーイング777-200ER型機で、座席数は291席(で、ビジネス37席、デルタ・コンフォートプラス36席、エコノミー218席)。ミネアポリスから羽田に着くDL121便の機材をロサンゼルス行きDL006便が、ロサンゼルス発DL007便の機材をミネアポリス行きDL120便が使用する。
羽田到着初便のDL121便(登録番号N864DA)は、午後2時3分に到着。出発初便のDL120便(N863DA)は午後4時36分に出発した。ミネアポリスには、現地時間30日午後0時47分の到着を予定している。
デルタの森本大・日本支社長は、「羽田は北米路線の就航で、本格的な国際化がスタートした。2020年までにより早く、より多くの発着枠を配分していただき、他社に先駆けて羽田から北米の主要都市へ就航できるよう、努力していく」と述べ、さらなる発着枠獲得を目指す姿勢を示した。
運航スケジュール
DL121 ミネアポリス(11:31)→羽田(翌日14:20)
DL120 羽田(16:35)→ミネアポリス(13:30)
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